sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

11月のつぶやき:後半

2023-12-14 | つぶやき
前に英語で読んだ「PACHINKO」を友達が日本語訳を貸してくれて、
2年ぶり?くらいにまた読んでるんだけど、すごく面白くて読み始めるとドンドン読んじゃう
とはいえ、やっぱり1度目の面白さは少し薄れるかなぁ。
でも上下2冊を2度目もこれだけ読ませるのは、さすが。

引き込まれる小説なので、日常でふとした時に小説の登場人物のことを考えてしまう。
ヤクザとして成功するハンスの無力で愚かな女性への激しい暴力の場面に凍りつくものの、
一方でハンスの純粋さ、無垢さ、清廉さへの憧れの強さに、
彼の中のどこかに埋もれているかもしれない良心のようなものを思い、嫌いになりきれない。
ハンスのような人物を唾棄できる人間になれれば、
わたしの人生ももう少し単純に楽になれたかもしれない。


新聞小説の楠木正成の息子の話。楠木正成も息子も、天皇への妄信的な崇拝はなく、
何より家族や友人や民の平和な生活と安寧を第一に考え、死にたくないと言い、
戦いの世を終わらせようとしていたように書かれているので、とても好感を持てる。
共感もできるし何よりかっこいい。そんなリベラルな人がこの時代にいたのかどうかはわかりませんが、
領内の人々の生活のために年貢を減らしあれこれと助けていたのは本当のようだし、
天皇を救う気はなかったのに、目の前で困っている人がいたら
それが誰でも助けるのではないですかと請われたら助けてしまうところなども良くて惚れてしまう。


新聞の広告を見てすぐに買って、少し読み始めたアフガニスタンの女性たちの書いた短編集。
タリバンの前に書かれた話なので今の状況の方がもっと酷くなってるんだけど、
その頃も十分ひどいことがたくさんあった。ありすぎた。
でも日常のささやかなスケッチ風の話もあって、彼女らの生活を一面的でないやり方で想像できる。
映画でいくつも見たムスリムの女たちの生活や姿が思い浮かぶ。
映画がなければうまく想像できなかっただろう。


信号待ちで立ってたら横に来たオシャレな身なりの知らない女性が
「なんでこんなに暑いんやろねぇ」とさっきの話の続きみたいな感じで話しかけてきたので、
「日陰はいいけど日差しが強いですよねぇ」と、さっきの話の続きみたいな感じで答えた。
関西・・・


居心地の良さと言うのが何よりも大事で、家の中を整えたいんだけど難しいね。
リフォームした時にだいぶマシになったけど、細々とダメなところがなくならない。
自分の台所はまあまあ好き。狭いし食洗機もないし、システムキッチンは安物だけど、
なんとか自分が使いやすく工夫している。見た目も特にオシャレではないと思うけど、悪くはない。
それでもまだ工夫の余地はいくらでもある。
もう少しお皿を増やしたいし無駄を省いて、置き場所を考えなくては。


ガザの様子を見るつらさだけはなんとか受け入れられても、
日本のネトウヨがイスラエルを正当化するのは見ていられない・・・


友達が取材してたのを見て、行ってみたかった大台ヶ原に行きました。
奄美大島くらいよく雨が降る場所なのだけどお天気良くて紅葉と絶景をたくさん楽しんだ。


自分がこれからどうなりたいかという理想を考えてみても、とにかくエネルギーが無いので
平穏に過ごせれば良いとしか考えられない。何かを成し遂げたい気持ちは若い頃は強かったけど、
今はチャンスがあっても心と体の体力がない。何か小さなものを細々と作れるといいなとは思うけど。


ずっと使ってたニトリの土鍋を捨てて、ストウブのワナベを使うことにした。
ニトリの一人用土鍋は普通の6号サイズで、1人鍋や鍋焼きうどんによく使ったしちょうど良いサイズだった。
でも何年かとてもよく使ってもいまひとつ愛着がわかなかったのよね。
デザインも嫌なところがあるわけじゃなく、でも好きなところもない。500円前後だったかな。
新しい鍋はご飯を炊くのも良さそう。ご飯は今のところ一合用の土鍋が一番美味しく炊けるんだけど、
炊き込みご飯の具を多くすると溢れそうになる。ワナベなら余裕がある。
2合用のフィスラーのステンレス鍋でもまあまあ美味しく炊けるけど、もっと美味しく炊きたい。
1合の具沢山炊き込みご飯がおいしくできる鍋を探してたので、これは良い買い物だったかも。


栗の甘露煮的なものを拵えた。最弱火で炊いたのに結構崩れましたが死ぬほど美味しい。
最後にたっぷりカルヴァドスいれて、良い香りー。一晩漬けて、明日の朝のおめざです。


でも料理以外に何か作らないと澱んでしまう。
馬鹿馬鹿しくて役に立たない小さい美しいものを作りたいのだ。

自分がそうなりたいのかもしれない。馬鹿馬鹿しくて役に立たない小さい美しいものに。
なれないからせめて世界の役に立ちたいけど、それも難しいので、作りたいのだ。


リビングに溢れていた本のうち、料理本を70冊ほど本棚に収納した。
流石にここしばらくでダンボール10箱分くらい抜いたのでなんとかスペースができたのだった。
本は積んであると姿が見えなくなってしまう。
見えないのはないのと同じだから、ちゃんと見えるように収納したい。


全然丁寧に暮らしてない。

自分の生活の中に嘘はないけど、本当しかない人生かと言われるとはっきり答えられない。
もっと、もっと丁寧に生きたいのにな。


初めての本屋で2冊買って珈琲屋さんでうきうきと読んでいたら、
家にある本、減らしてるんですよね今?と指摘された。そ、そうです。
減らしてるから買っていいのよ。笑


ブックカフェで読んだ女子の登山装備の本も良かったし、
福岡伸一先生のアートエッセイみたいな本も良かったし、買った本もとても良くて、幸せな日。
あと古い食器を3つ買いました。七福神がすごくかわいい小皿など。
平日に休みがあると、遠出したくなるけど、街に出るのも空いていて良いな。


心を鬼にしないと心が死んでしまうところにいたから、心を鬼にして頑張ったけど、
十分安全なところまで戻れたら、鬼は全部捨ててしまおう。まだしばらくかかるかな。
良かったことばかり覚えてるせいで馬鹿な間違いを繰り返す愚かな人間に戻ろうと思う。
いや、もう2度と繰り返さないし同じところには戻らないけど、
鬼のいない心に戻って柔らかくしていよう。あと2年くらいかかるか。
そうすると還暦になりますね。ぐるっと戻る年ね。


鳥の群れ、小さめの群れがぐるぐると飛んでいるのを見る。
羽ばたくと白い翼に光が反射してキラキラする。
翼を広げたまますいーと旋回すると翼も黒いシルエットになる。
そしてまた羽ばたいて白くキラキラ。光る白とシルエットの黒。飽きない。
ずっと上を見ながら仕事で銀行に行く途中の道に立ち尽くす。


今日も今日とても、新聞小説の北畠親房にムカついている。
でも多聞丸と後村上帝の場面は胸熱。


うちでホームパーティをして、5人でワイン6本飲んだけど、みんな無事に帰れたし、
わたしもお皿やグラスを割らずに片付けられたし、その夜に洗濯もゴミ出しもできたし、
安全なホームパーティだった。


巨大ロールキャベツのミンチを捏ねながら大きな声で
YMOのライディーンのメロディを歌っていたんだけど、
ライディーンと言うと子供の頃のアニメの勇者ライディーンのテーマ曲も浮かぶのである
(酔っ払ってます)


エレベーター待ちの時に、双子ちゃん用のベビーカーでかわいいデザインのものをみたのでつい、
話しかけてしまった。素敵なデザインですね〜!って。
双子ちゃん育児は大変だろうけど、おしゃれなベビーカーも双子ちゃんもかわいいなぁ。


家のことであと直したいのは、リビングの照明。色がダメで夜の部屋が寂しい感じ。
安定器もこわれてて、変えないといけないので、もっといい照明に替えたいなぁ。
夜に寂しくない暖かい照明にしたい。


猫をお腹に乗せて、明日の課題分の「人間の条件」を読んだけど、
第5章の最後の節、熱い!熱いぞ、ハンナ!


最近猫がやたらまとわりついて、膝の上やお腹の上にきてかわいいけど、
すぐにみゃーみゃーと何かを訴えるので、こたつを出したらすぐに潜って大人しくなった。
寒かったの?寒くて文句を言ってたの?


月曜の朝は仕事が嫌だなぁと思うけど、今朝はまず歯医者があって、
仕事より歯医者の方が嫌だと思うと、その程度の嫌さの仕事で良かった。のか。笑


ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で今まで以上にイスラエル入植者が傍若無人に
暴力でパレスチナ人の土地を奪っているようだけど、人の土地を暴力で奪えと、一体どの神が言うのか。
ナチスからの被害の歴史を加害の歴史で上書きするのを正当化できることなんてない。


牛腸さんの写真展で前からほしかった潮田登久子さんの写真しマイハズバンドを買って、
やっと今じっくり見た。長島有里枝さんの寄稿も含めて、見応えのある写真集だなぁ。
最後まで迷ってたという35mmの方の写真もみんないいとわたしも思った。

そして粛々と、また本棚の本減らしに没頭する。

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