拙著を、2022年3月31日にKindleの電子書籍で発行しました。目次はこちらのサンプルで見ることができますが、ここではより詳細な目次を公開しております。
今回は第4~7章について。先日の第1~3章と合わせれば、第1巻第1部の目次詳細を把握できます。第1巻第1部は、教育の思想を通して教育とは何か、どうあるべきかを考えていく内容になっています。とくに、現代日本の教育を考える際に重要な思想について検討しています。第1章では「教育」という言葉のそもそもの意味について語源に見られる思想から考え、第2章では知識技能の一方的伝達に止まらずに「わかる」ことを目指す教育について学習の思想から考え、第3章では学校教育に止まらない様々な教育の領域分野について生涯学習の思想から考えています。第1~3章は、いわば現代日本の教育が目指す方向性について、学校教育を含みつつそれを超えた広い範囲で考えることができるように構成した内容になっています。
一方、第4~7章は、学校教育の思想について深く掘り下げています。第4章では公教育の目的について法律条文に見られる思想から考え、第5章では学力形成について学習指導要領と人間形成の思想から考え、第6章では授業について授業づくりの基本的な考え方を捉え、第7章で「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた教育について主体的学びと対話的学びが交差する学習集団論を例にして考えています。第4・5章では、法律上の学校教育の目的(教育全体の目的に対する意味も含め)と現代日本の教育行政・経営において重要目的に位置づけられている学力形成を取り上げ、これまでの教育が何を目指し、これから何を目指していくかに焦点をあてて考えます。その後、第6・7章で学校教育の中心である授業のあり方について考え、とくに個人の学びと集団での学びの両面をバランスよく見ていく視点から授業について考える、という仕組みになっています。なお、このあたりの内容は、私もまだ満足しているわけではないので、もっと研究していきたいところですが、とにかく現代日本が目指すべき学校教育について、中心的な思想を踏まえて考えることはできる本になっていると思っています。
白石崇人『教育の理論①教育の思想と歴史―教育とは何かを求めて』Kindle、2022年。
第1部 教育の思想
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第4章 公教育の目的とは?―学校教育法・教育基本法・日本国憲法の教育思想
1.目的とは何か
2.教育全体の目的
(1)教育基本法における教育目的
(2)教育目的の達成によって目指すもの
3.法令上における学校教育の目的
(1)幼稚園・小学校・中学校教育の目的
(2)高等学校・大学・高等専門教育・専修学校教育の目的
(3)義務教育学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校教育の目的
第5章 学力形成とは?―人間形成としての教育
1.多様な学力観
(1)「確かな学力」と「三つの柱」
(2)「新しい資質・能力」観
2.学力形成の道筋をつくる―教育課程の編成
(1)国の教育課程―学修指導要領・幼稚園教育要領
(2)PDCAサイクルと学校・教師・保育者
3.「学力形成」と「人間形成」
第6章 「授業」とは?―授業の深みと広がり、そして前と後
1.授業とは何か
(1)授業と教材
(2)授業・保育の過程
2.授業づくりの基盤
(1)教材研究と子ども理解
(2)授業とそれ以外の教育活動
第7章 「主体的・対話的で深い学び」とは?―個人の学びと学び合い
1.「主体的・対話的で深い学び」についての中教審の定義
2.主体的学びと対話的学び―みんなでわかり合うための学習集団
(1)集団活動を取り入れた授業
(2)集団思考を導く問答
(3)学習集団の指導者としての教師
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今回は第4~7章について。先日の第1~3章と合わせれば、第1巻第1部の目次詳細を把握できます。第1巻第1部は、教育の思想を通して教育とは何か、どうあるべきかを考えていく内容になっています。とくに、現代日本の教育を考える際に重要な思想について検討しています。第1章では「教育」という言葉のそもそもの意味について語源に見られる思想から考え、第2章では知識技能の一方的伝達に止まらずに「わかる」ことを目指す教育について学習の思想から考え、第3章では学校教育に止まらない様々な教育の領域分野について生涯学習の思想から考えています。第1~3章は、いわば現代日本の教育が目指す方向性について、学校教育を含みつつそれを超えた広い範囲で考えることができるように構成した内容になっています。
一方、第4~7章は、学校教育の思想について深く掘り下げています。第4章では公教育の目的について法律条文に見られる思想から考え、第5章では学力形成について学習指導要領と人間形成の思想から考え、第6章では授業について授業づくりの基本的な考え方を捉え、第7章で「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた教育について主体的学びと対話的学びが交差する学習集団論を例にして考えています。第4・5章では、法律上の学校教育の目的(教育全体の目的に対する意味も含め)と現代日本の教育行政・経営において重要目的に位置づけられている学力形成を取り上げ、これまでの教育が何を目指し、これから何を目指していくかに焦点をあてて考えます。その後、第6・7章で学校教育の中心である授業のあり方について考え、とくに個人の学びと集団での学びの両面をバランスよく見ていく視点から授業について考える、という仕組みになっています。なお、このあたりの内容は、私もまだ満足しているわけではないので、もっと研究していきたいところですが、とにかく現代日本が目指すべき学校教育について、中心的な思想を踏まえて考えることはできる本になっていると思っています。
白石崇人『教育の理論①教育の思想と歴史―教育とは何かを求めて』Kindle、2022年。
第1部 教育の思想
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第4章 公教育の目的とは?―学校教育法・教育基本法・日本国憲法の教育思想
1.目的とは何か
2.教育全体の目的
(1)教育基本法における教育目的
(2)教育目的の達成によって目指すもの
3.法令上における学校教育の目的
(1)幼稚園・小学校・中学校教育の目的
(2)高等学校・大学・高等専門教育・専修学校教育の目的
(3)義務教育学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校教育の目的
第5章 学力形成とは?―人間形成としての教育
1.多様な学力観
(1)「確かな学力」と「三つの柱」
(2)「新しい資質・能力」観
2.学力形成の道筋をつくる―教育課程の編成
(1)国の教育課程―学修指導要領・幼稚園教育要領
(2)PDCAサイクルと学校・教師・保育者
3.「学力形成」と「人間形成」
第6章 「授業」とは?―授業の深みと広がり、そして前と後
1.授業とは何か
(1)授業と教材
(2)授業・保育の過程
2.授業づくりの基盤
(1)教材研究と子ども理解
(2)授業とそれ以外の教育活動
第7章 「主体的・対話的で深い学び」とは?―個人の学びと学び合い
1.「主体的・対話的で深い学び」についての中教審の定義
2.主体的学びと対話的学び―みんなでわかり合うための学習集団
(1)集団活動を取り入れた授業
(2)集団思考を導く問答
(3)学習集団の指導者としての教師
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