教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

近代日本の科学技術史の視点

2007年03月06日 23時55分30秒 | 教育研究メモ
 最近、教育史家というより科学史家になりかけている私(笑)。
 昨日の反動で昼起き。少し風邪気味。
 寒い。1月・2月があったかくて3月が寒いとはどういうことか(笑)。
 今日は登校が遅かった上、なんやかんや来客が多くて読書が進みませんでした。今日の本は読むところが少なかったので、何とか読み切りましたが。今日は、飯田賢一校注『科学と技術』(日本近代思想大系14、岩波書店、1989年)を読みました。基本的には資料集で、5分の4程度が資料。一部の資料と解説を読みました。非常に興味深かったのは次の文章。

「いうまでもなく近代日本の科学と技術の歴史は、西欧科学の受容と技術移転とを機軸に成り立ったものである。したがってヨーロッパ流に科学的発見と発明のあゆみを中心に歴史をとらえることは、不可能ではないにしても、さして意味をもたない。」(432頁)

若干言い過ぎのようにも感じますが、極端な分、非常に面白い文章です。土着の科学技術的な自然認識・技術技芸のとらえ方にも、興味が持てました。近代日本教育学史として言い換えた場合、どうなるだろうか。
 あと、博論構想に四苦八苦しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする