教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

邦楽ノート・雅楽特集

2007年03月03日 23時55分55秒 | Weblog
 昨日と同じく、今日もやる気出ず。
 昼過ぎにようやく登校し、じわじわと読書をはじめる。今日は、W.ブレツィンカ(小笠原道雄監訳)『教育学から教育科学へ-教育のメタ理論』(玉川大学出版部、1990年・原著1978年)を読む。以前読んだときはチンプンカンプンだったのですが、今日はすげぇ面白く読めました。まだ読み込めない部分の方が多いのですが、教育科学とは何か、少し理解できたような気がします。
 どうもフラフラしているので、息抜きが必要。そのため、夕方から、ノートジャパンの「邦楽ノート」を聴きに行きました。このコンサートは、H大邦楽部のOGでお世話になっているtaki先輩が、広島市東区民センターの後援を得てプロデュースしているもの。毎年何回か開催されていて、本格的な邦楽の演奏をいろんなジャンルから聴かせてくれる、とても稀有な企画。今回は、雅楽がクローズアップされました。私は雅楽について素人なので専門的なことはわかりませんが、本格的な演奏を聴くことができ、非常に良い時間をすごすことができました。内容は、現代邦楽や太鼓によくあるド派手な演奏とはまったく違っていて、全体的に雅楽らしいゆったりした演奏でした。全演目とも、「神」を迎え、遊ばせ、送るという一連の儀式のための曲ですが、この儀式は演奏者の説明によると「人間的」な儀式だそうで、「神事=神聖不可侵・非人間的・荘厳」というような一般的なイメージとはちょっと違うのかなと思いながら聴かせてもらいました。雅楽の「神」観が感じられて、面白いなぁと思いました。昔からそうなのかな?
 本格的な雅楽を生でたっぷり聴いたおかげで、若干元気が戻ってきました。広島市内から東広島市内へ帰った後、即、大学へ再登校。昼間、読み切ろうと思って読み切れなかった本(上述)を読む。ただ、読書中に博士論文の構想が次々に湧いてくる。この本も「いい本」だったわけです。湧いてくるアイデアをメモをしていると、いつのまにか読書そっちのけになってしまった。
 「邦楽ノート」は、明日(4日)もあります。広島市東区民センター・スタジオ1、13時半開場・14時開演。有名な「越天楽」も曲目に上がってます。私は勉強しなくちゃいけないので4日の部にはいけませんが、時間のある人はいってみてください。おすすめです。
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