教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

帝国憲法の「期限切れ」

2006年10月13日 18時04分18秒 | 教育研究メモ
 昨日十分休んだので、少し楽になりました。が、学校へ行くとモヤモヤしそうだったので、今日は在宅。
 今日は佐々木隆『明治人の力量』(日本の歴史第21巻、講談社、2002年)を読み始めました。鈴木著とは違って中央の政治過程の叙述が基本のようです。ただ、帝国憲法下の国家統合体制に言及し、昭和戦前期における帝国憲法の「期限切れ」というべきものを、鮮やかに指摘している点に興味がひかれました。同著は、何かと帝国憲法と日本国憲法を比較しているため、両者が重なって見えました。ということは、現憲法も「期限切れ」がありうるかも…と感じさせられ、少し寒気がしました。
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