教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

維新の構想

2006年10月06日 18時43分50秒 | 教育研究メモ
 今日も起床失敗。昼前に登校。登校後、しばらくメール等の処理におわれる。
 今日は鈴木淳『維新の構想と展開』(日本の歴史第20巻、講談社、2002年)を読み始める。私の現在得意としている時期である明治10年代後半から20年代前半の時期は、維新の構想に基づく試行錯誤の時期と帝国憲法・帝国議会に基づく体制整備の時期との間にある、過渡期にあたると考えるため、維新期の基本的な歴史的知識と歴史認識は必要だと判断したためです。同書の内容は、明治維新(幕末明治初年)の時期から大日本帝国憲法発布の時期まで。今日読んだ範囲では、五箇条の御誓文を出発点として書かれているものと推察される。維新の構想というのは、具体的にはこの御誓文の内容から出発し、諸施策を経て具体化され展開されるもののようです。この本では、明治政府の動向だけでなく、明治初年の旧藩や様々な階級の武士たち等をも含み込んで、その展開過程が描かれています。ちなみに五箇条の御誓文の内容とは、すなわち「広く会議を興し万機公論に決すべし」「上下心を一にして盛に経綸を行ふべし」「官武一途庶民に至る迄、各其志を遂げ、人心をして倦まざらしめん事を要す」「旧来の陋習を破り天地の公道に基くべし」「智識を世界に求め、大に皇基を振起すべし」。
 つーか、日本史って何でこんなに面白いんだろう(笑)。この本が研究書というより一般書に近いという理由もあると思うけど、それだけではないような気がするなぁ。それから、私が高校までで習った日本史より、はるかに面白いと感じる。受験のための日本史の知識ではないからか、高校卒業からもう10年近く経って興味が拡がり知識が増えたからか。
 今日は以上。風が強く、寒い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする