教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

旧GWの始まり

2005年05月03日 19時41分02秒 | Weblog
 今日は、いわば旧ゴールデンウィークの始まりの日。いつのまに一週間を超える大型連休になったのでしょう?ただ、昨日(5/2)の大学は休みではなかったようですが。今年はどこもそうなのでしょうか?
 さすがに今日にもなると大学も人気(ひとけ)がなくなりました。今日は、静かだし、あんまりいい天気なので、外で本を読んでました。ふと横に気配を感じて振り向くと、そこには「雉(きじ)」のオスが優雅に歩いていました。驚きです。どうやら付近に巣があるようで。写真は読書していた椅子の近くに咲いていた花です。何だっけ、名前忘れました。
 ともかく、門脇厚司『東京教員生活史研究』(学文社、2004年)をようやく読了。この本は、もともと門脇氏が『東京都教育史』に書いた、教員史の論文をまとめたものです。明治初年から昭和末年までの小学校・中学校教員の数・給料等を分析し、当時の教員の特性を明らかにしています。特に私が興味を持ったのは、当時の他の職業と教員の給料比較でした。明治20(1887)年ごろの東京府公立小学校教員の大半を占める授業生の平均給料は、大工・左官の平均給料より低かったという事実には驚きでした。
 門脇氏の論文を読んで生じた、私の研究に関係する実感。大日本教育会に所属していた教員たちのうち、等級を私が覚えている人々は相当のエリートであったこと。
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