老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

心理効果・現象など  その⑤  ~人の期待には沿う~

2019年06月13日 21時20分58秒 | 法則/心理効果・現象など
<ピグマリオン効果(Pygmalion effect)>
 アメリカの教育心理学者、ローゼンタールが発表した心理学用語。
実験では、教師が期待をかけた生徒とそうでない生徒では成績の伸びに明らかな違いが見られたという。

 このことから、他者への期待値がその後の成長を決定づける大きな要因のひとつになると考えられていて、「人は期待された通りに成果を出す傾向がある」という現象をさします。

 尚、「ピグマリオン」はギリシャ神話の登場人物で、自分の作った彫刻に恋をしたピグマリオンが、神に祈りを捧げて彫刻を人間にしてもらい、幸せに暮らしたという神話に由来しています。


<ホーソン効果(Hawthorne effect)>
 治療を受ける者が信頼する治療者(医師など)に期待されていると感じることで、行動の変化を起すなどして、結果的に病気が良くなる(良くなったように感じる、良くなったと治療者に告げる)現象


<プラセボ効果(Placebo effect)>
 偽薬効果或いは、プラシーボ効果(placebo effect)とも言われますが、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言います。

 現在の医学の治験では、比較対照試験でとして、開発中の薬と、偽薬が用いられる事が多いのですが、この偽物の薬の事をプラセボと呼んでいます。

 本物の薬のように見える外見をしていますが、薬として効く成分は入っておらず、多くの場合は人に対してほとんど薬理的影響のないブドウ糖や乳糖が使われることが多いようです。
但し最近では偽薬を処方することに対する倫理的な批判もあるため、現在の治験においては類似薬効薬が用いられているようです。

(注)
1)プラセボ(フランス語: placebo)、プラシーボ(英語: placebo)は、いずれもラテン語: placēbō [plakeːboː] プラケーボー(「私は喜ばせる」の意)に由来するようです。
何とも皮肉な名前ですね。

2)治験: 「薬の候補」の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要で、この種の比較対照試験が行われています。(まさ)

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