老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

官僚の気概はどこに行った?

2018年03月29日 20時07分14秒 | 政治・経済・環境・核兵器など
 先日の森友問題を巡る佐川氏の国会招致については、当初から多くを期待はしていませんでしたが、余りの酷さに改めて現在の官僚達の立ち位置の深刻さを認識させられました。
(この絶好のお花見シーズンにもかかわらず、このような事態の続発にいたたまれず、今日2本目の記事アップです)

 かって、この国の官僚達は、この国を一流の国にするという気概を持って国民の先頭に立って、時には政治家とも対立しながらもリードしてきました。
だからこそ、国民もエリート官僚と呼ばれる人たちの存在を受け入れてきたのです。

 しかし、最近の官僚たちのあり方を見ると、そのような国民の期待とは遠くかけ離れた存在になっているとしか思えません。

 私が特に気になったのは一昨日の佐川氏もさることながら、それより酷いと思ったのは、3月19日の国会での佐川氏の後任の太田理財局長発言です。

 自民党の和田議員から「まさかとは思いますが、太田理財局長は、民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めておりまして、増税派だから、アベノミクスをつぶすために、安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」(この発言は後日削除された由です…)と言われたのに対して

 顔色を変えて、「お答えを申し上げます。私は、公務員として、お仕えした方に一生懸命お仕えするのが、仕事なんで、それをやられるとさすがに、いくら何でも、そんなつもりは全くありません。それはいくら何でも、それはいくら何でもご容赦ください」と答えたことです。

 一部マスコミなどでは、“官僚的でない、人間味のある答弁”と言っていましたが、果してそうでしょうか?
私は、公務員というのは「お伝えした方」にお仕えするのが仕事なのではなく、「国民の利益の為に」仕えるのが本来のあるべき姿のはずで、この発言は現在の官僚の本音が思わず現われた発言だと思います。

 私たちは一流大学を卒業し、国家試験を通って官僚になった人に、言葉は悪いですが“ご主人の顔色を伺う召使い役”などを期待していないのです。
期待するのは、懸命に国民の立場になり、場合によったら訳のわからないことを言う政治家を諌める行政なのです。

 このようなおかしな傾向は、高級官僚の人事権を内閣府が握ったことによりより一層深まったとは言えるでしょうが、何よりも官僚達が“国民のための公務員”という気概を捨て去り、自己の出世と保身を第1優先として政治家の方を向いて仕事をしていることが根本的な原因でしょう。

 現に高級官僚と呼ばれる人たちは、民間人以上に自己の地位と収入確保に汲々となっているように思います。こんな官僚なら存在価値はありませんし、エリート官僚と呼ばれる人たちを生み出す公務員採用方法も根本的に見直す必要があるでしょう。(まさ)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。