(昨日が立秋だったようなので今日は暦の上ではもう秋です。そんな実感は全くなく、やはり地球温暖化が進んでいると思わざるを得ませんね。)
先日来書き込んでいるように、本当に腹の立つことが多い政治の世界ですが、最近思わず「あっぱれ!」と叫びたいことが2件もありましたが、いずれも原発に絡むものでした。
◆東京電力福島第一原発事故を巡り、旧経営陣4人に13兆円の賠償を命じた7月13日の東京地裁判決。
原発で事故が起きれば甚大な被害を及ぼすことを踏まえ、原子力事業を担う企業の取締役の責任を重く見た極めて市民感覚に近い判決だと思います。
◆関西電力元役員らによる金品受領問題に関する、大阪第2検察審査会の8月1日の「起訴相当」と議決。
原発推進を目論み福井県高浜町の元助役(故人)を巻き込んだ一連の金品受領事件や、この事件に拠り返上したはずの給料カット分を別途補填していた事実などに関して、特別背任や収賄などの容疑で告発されていた関電の旧経営者9名に対して、大阪地検特捜部が不起訴とした事件に対しては市民団体などから不起訴に対する審査を申し立てていましたが、この度この内の3名に対しては「起訴相当」とされたものです。
これも市民感覚からすれば当然のことでしょう。
しかし、素直に喜べないのは、これらの判決や議決の多くは、何れ上級審では見直されるのではとの冷めた不安があるからでしょう。
上級審というか、時の権力に近づくにつれ、市民感情からかけ離れたところにある「政治判断」という名の圧力がまかり通るのが、今までの経験で予測されるからでしょう。(まさ)