老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ややこしい日本語 その⑫ ~「鈍る(なまる)」と「鈍る(にぶる)」~

2020年07月25日 20時09分32秒 | 面白い言葉や語源など
 スポーツジムを退会したり、雨続きでテニスができなかったり、また新型コロナ感染発生以来は自宅にいる事が多くなり、体が少し鈍(なま)っているのを自覚していますが、フト考えると「鈍る(なまる)」と「鈍る(にぶ)る」は同じ字を使うのに、どう違うのかが気になりました。

 Goo辞書に拠ると、
「鈍る」なまる:
1 刃物の切れ味が悪くなる。「包丁が―・る」
2 鋭さが失われる。勢いが弱まる。にぶる。「からだが―・る」
3 技量・働きの冴 (さ) えがなくなる。にぶる。「腕が―・る」

 一方、「鈍る」にぶる:
1 鈍くなる。「刃が―・る」「勘が―・る」
2 力・勢いなどが弱まる。衰える。「動きが―・る」「腕が―・る」

 と殆ど同じなのですが、確かに体は「鈍る(なまる)」で、動きは「鈍る(にぶる)」ですが、腕は両方とも使いますし、はっきりした違いは判りませんでした。


名詞或いは形容動詞として「鈍(なまくら)」という言葉がありますが、これは同じくGoo辞書では、
1 刃物の切れ味が鈍いこと。また、そのさまや、その刃物。「鈍な包丁」
2 力が弱いこと。意気地がないこと。また、そのさまや、その人。「鈍なからだ」「そんな鈍なことでどうする」
3 腕前が未熟であること。また、そのさまや、その人。「鈍な芸」
とあり、「鈍る(なまる)」と「鈍る(にぶ)る」両方に通じる言葉でした。


 また、このように同じ漢字の訓読みが二つ以上あるものがあるかと、調べて見ましたが結構ありました。
下記します。大部分が同じようなニュアンスの言葉ですが、中には全く違う意味の言葉もありました。
  遅い 遅れる
  覚える 覚ます 
  降りる 降る
  青空 空ける,空(から)
  冷たい 冷える
  閉じる 閉める
  生きる 生まれる 生える
  細い 細かい
  汚す 汚い
(まさ)

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