東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いNEC製トランジスタラジオ NT-625の修理(5/6)

2013年09月20日 | 古ラジオ修理工房

このNEC製トランジスタラジオ NT-625の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理(1/6) 修理(2/6)  修理(3/6) 修理(4/6)
  修理(5/6) 修理(6/6)



 電源の内部抵抗を下げるための電界コンデンサを取り付けることにしました。同じ規格の4端子コンデンサがあれば良いのですがありません。このため、耐圧10Vの22μFの超小型の電解コンデンサで代替することにしました。古いラジオを修理する時、生産中止で部品を購入することができないことがあります。そんな時は、代替部品でカバーするしかありません。

  電解コンデンサの取り付け位置を洗浄       代替の超小型22μFコンデンサ
 

 代替の電解コンデンサを取り付ける前に、基板の取り付け位置を無水アルコールで洗浄しました。洗浄すると、その代替コンデンサを基板の穴に挿入します。そして、半田を使って回路基板に接続します。半田付け後、電池を繋いでスイッチを入れると、何の発振もなく正常にラジオ放送を受信しました。音量の上げ下げも正常になりました。

     コンデンサを半田付け            取り付け後の超小型電解コンデンサ
 

 ラジオ放送を正常に受信できるようなったので、回路基板を筐体に収納しました。そして、通常使うように006P9V電池を繋いで、同じように筐体内に納めました。裏蓋を取り付けてスイッチを入れると、ラジオ放送がガンガン入りました。

                修理した回路基板をラジオの筐体内に収納


 念のため、トラッキング調整をしてみることにしました。しかしながら、主バリコンの半固定トリマコンデンサがシールで覆われて調整できません。また、中間周波トランスもろうでふさがっていました。ちなみに、中間周波をオシロスコープで観測してみました。すると、ちゃんと455KHzの綺麗なAM波形が出ていました。唯一調整できるのはOSCコイルだけでした。

        OSCコイルは調整不要          中間周波をオシロスコープで観測
 

 ちなみに、OSCコイルを回してみましたが、どの周波数帯域も調整がいらないほどよく受信できました。このため、トラッキング調整は不要と判断しました。ただ、もう少しAGCが効けばよいかなとは思いましたが、実用的に十分なためこのままとしました。次回は、受信周波数範囲を確認した後に、軽く清掃してこのラジオの修理を終えようと思います。

          オシロスコープのプローブを中間周波トランスに接続して観測中


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