東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

光市冠梅園~大峰峠史跡巡りウォーキング(3/3)

2020年04月29日 | 歴史探訪他ウォーキング

 野鳥の森で昼食休憩を取ると、大峰峠に向かいました。この峠は、室積と田布施町を結びます。峠は車が通ることができるように舗装されていますが、その昔はせいぜい車力が通ることができるような狭い峠でした。その古道を今でも見ることができます。数百年にわたって人々が通ったのでしょう、道幅は2m位で深くえぐられています。その古道は峠から室積側に向かって旧勾配で下っています。その昔5月の普賢様のお祭りには、この峠をたくさんの人々が行き来していていたとの話が伝わっています。また、江戸時代の絵師 司馬江漢の旅日記(1788年)に、この大峰峠を越えて室津に向かったことが書かれています。

        周防灘側の眺めが良い、多賀神社下の展望台


 大峰峠に着くと、立ったまま休憩しました。そして、すぐに室津側に下りました。車が通る舗装道ですので、たやすく歩くことができます。正面に室積半島や峨眉山を見ながらどんどん下りました。しばらく下っていると、わずかに高い多賀神社に登りました。今も昔も、室積から小高いこの神社にお参りしているのでしょう。登るだけでも大変なのに、草刈りなどの管理も楽ではないと思います。その多賀神社参道下にある鉄骨の展望台に行きました。夕日が絶景の展望台とのことです。展望台近くには「筆懸けの松」が生えていましす。あまりの絶景に絵を書けず、筆を松に懸けたとの故事によるようです。

  大峰峠に向かう     見えた室積半島     大峰峠に到着
  

 展望台を降りると、林の中の舗装道路をどんどん下りました。道路の山側には溝があるのですが、どの溝も落葉で詰まっていました。数百mに渡って落葉が詰っています。溝が落葉で詰ると、大雨時に溝を水が流れず道路にあふれ出ます。そのあふれた個所の跡がいくつかありました。住民の方々だけでは溝の管理をすることが難しくなっているのではないかと思います。山奥の道はどこもそうだと思います。

  大峰峠から道をどんどん下る     広々とした多賀神社に到着
 

 林の中の道を下っていると、溜池を崩している光景に出会いました。最近、古い溜池が決壊する災害があります。溜池下には民家がたくさんあるので、災害を予防するために崩しているのでしょう。溜池の断面がよく見えました。その断面を見ると重力式ダム構造であることが良く分かります。断面には白いシートが被せてありました。

 展望台前「筆懸の松」   簡保宿近くの地蔵様   室積の早長八幡宮
  

 道を降りて、一旦江ノ浦バス停に行きました。すると、バスが来るまでに30分位の時間的余裕があることが分かりました。その時、早長八幡宮前のお饅頭屋さんのかしわ餅を思い出しました。急ぎ足で、そのお饅頭店に行きました。息せき切ってそのお店に着くと、なんとお休みでした。あーあ、がっかりしました。最近のコロナ騒ぎで閉店しているのでしょうか。がっかりした気持ちで、これまた息せき切ってバス停に戻りました。バス停に着いて5分後にバスがやって来ました。ウォーキングに参加された方々お疲れ様でした。

    冠天満宮から歩いた千防山コバルトラインウォーキング


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