東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

稲の脱穀(東京薬科大学生)

2008年11月10日 | 稲:稲刈り,脱穀,精白
 東京薬科大学の学園祭が3日に終了しましたが、まだ田んぼには脱穀していない稲がたくさん干してありました。9日の午後に最後の脱穀をすることになりました。このため、瑞穂農芸高校から帰るとすぐに田んぼで脱穀の準備をしました。脱穀の準備を完了した午後1時頃に、学生達が稲を運んで田んぼにやってきました。

            田んぼから稲を運んで脱穀の開始


 学生達が稲を運んでくると、さっそく発動機を動かし脱穀機のプーリーに平ベルトを繋いで脱穀を開始しました。今日は発動機の調子が良いらしく、いつものように熱湯を冷却口に注ぎ込んではずみ車を勢いよく回すと一発で動き出しました。

   脱穀機と発動機をベルトで繋ぐ            稲穂を脱穀機に挿入
 

 今日は朝から曇り空で肌寒い一日でした。このため、私も今年初めてジャンバーを着て脱穀支援をしました。支援と言っても、脱穀機がちゃんと動いているか見守っているだけです。少し暇なので、畑に行って麦の種を蒔く畑を耕運しました。

            肌寒い中で脱穀された稲穂チェックする学生達


 脱穀機で脱穀をしている学生とは別に、来年の苗にするための種籾を取っている学生もいました。脱穀機では籾が傷むため、櫛のように指を使って籾を稲穂から外します。

     脱穀機から排出される籾             種籾を手で取る学生
 

 去年までは稲刈りした稲を牧場の軒下に干していました。しかし、今年からは牧場内に稲を干せなくなったため天日で干すことになりました。 天日で干す以上、雨が降ると脱穀ができなくなるなどのリスクが高くなります。実際、雨が降ったため一部の稲が脱穀できない事態が発生しました。しかし、農業が自然に左右される当然の事実を知ることができて、逆に良かったのではないかと思います。

          夕闇が迫る中、もくもくと最後の脱穀をこなす


 干していた稲は思っていたよりたくさんありました。午後1時過ぎに始めた脱穀は、午後5時になっても終わりません。薄暗くなった田んぼの中で、学生同士わいわい言いながら脱穀を続行しました。

        薄暗くなってももくもくと脱穀、発動機の音だけが闇夜に響く
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