東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

日本民家園の散策、わら竹細工

2007年05月03日 | 田舎暮らし
 憲法記念日の今日、久しぶりに川崎市生田にある日本民家園に行ってみました。日本各地から移築した昔のわらぶき屋根の民家の数々を見ることができます。いつもならば静かな民家園ですが、五月連休の今日はとても混んでいました。

              合掌造りの大きな民家


 今日民家園に来たのは民具技術保存会の方が、わら細工や竹細工の実演をしているからです。普通わら細工というと、ただ縄を編んだりむしろを編む程度ですが、ここの保存会では、かご・座布団・ざる等ほとんどの種類を網羅しているからです。特に話かけたりはしませんでしたが、静かに実演の様子を観察しました。
 私が一番興味を持ったのは手編みによるむしろの製作工程でした。今日は小さなものを実演製作していましたが、昔はもっと大きくてじゅうたんに匹敵する大きさのものを作っていました。縦横2m程度のものをいつか作りたいと思っています。昔はわらではなく粟か黍で作っていたそうです。長野県信濃市の博物館でその大きな編み機を見たことがあります。

               手編みによる小規模なむしろ編み機


 すぐ近くの旧民家では竹細工の実演販売をしていました。私は竹細工にも興味を持っていて、将来は簡単なザルくらいは作ってみたいと思います。竹細工の場合は細工に使う竹材料を加工することに技術がいります。竹を割ってその竹をさらに細く割った上で、薄皮を剥がなければなりません。刃物を使うので少々気をつける必要があります。4年ほど前に竹を割ろうとして、手の甲を鉈で切ったことがありました。軍手をしていましたが、軍手の生地を突き抜けてだいぶ血がでました。

                竹細工の実演と販売


 私が子供の頃にはまだ、わらぶき屋根の家がわずかに残っていました。また今と違って時間もゆっくりと進んでいたように思います。旧民家の縁側に座ってみると、はるか昔のかなたに去ってしまった日本の原風景をわずかに感じることができます。
           実った麦の向こうに見える旧民家の数々

コメント
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