東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

里山シンポジウムに参加して

2001年03月17日 | 田舎暮らし
 里山シンポジウムをお手伝いしました。私にとって、このようなシンポジウムは8月にあった国際雑穀シンポジウム以来半年ぶりでした。この雑穀シンポジウムのテーマの一つが、ビーフ中心の食生活ではなく、日本の伝統的な雑穀文化や和食文化を見直そうと言う運動でした。その中での指摘に、日本人がビーフを大量に食べるため、牛のえさを大量に作っている他国の耕地が荒廃しているそうです。また、エビの大量消費が他国の海岸線を荒廃させているとのこと。日本のデニムブームによって、中国で山羊を飼う人が増え、それが砂漠化の原因になっているとか。生活の豊かさと自然の荒廃、どれも共通なものがあるように感じます。
 今回のシンポジウムでも提起されていたと思いますが、豊かな生活の結果、そのしわ寄せとして残土などの廃棄物が行くあてもなく捨てられている現状。行政や業者だけが悪いのではなく、一人一人が深く考える必要があると思います。

                里山シンポジウムの受付


 全体として、今回の里山シンポジウムは、地域の今に密着したとても身近な問題提起であり、とても興味深く手伝い聴講させていただきました。やはり、地元の農家・行政・地域方々の連携と粘り強い運動が大切だと感じました。
コメント
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