四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

議会本日閉会。予算に対する討論しました。経済政策は現状把握と分析、数値目標を持てと

2018-03-22 22:27:55 | 日記

●今日、定例会が閉会しました。議案はすべて可決しました。一般会計予算に、会派市民の力(工藤日出夫・日高英城)は、次のような賛成討論しました。ご感想ご意見ください。

●議案第2号平成30年度一般会計予算に対し会派を代表して賛成討論します。ここまで各会派が討論しています。その内容におおむね是としていますが、視点を変えて討論します。

●市長は予算の提案説明で、今後の人口減少が見込まれるので、リーディングプロジェクトを直実に進めると言いました。リーディングプロジェクトの一つは、若者の移住定住交流促進事業、もう一つはめざせ日本一子育て応援都市で時代の要請であるが、移住定住や多世代同居の補助金、こども医療費の無料化拡大は、すでに他市においても実施しており、競争性のない人口移動を促すインセィテブとして疑問のあるものです。また、各政策施策を総合的に一つの政策と捉え、リーディングプロジェクトとして推進すると説明しているが、これらの政策はすでにこれまで人口減少をきたしたものの集合体で、我々会派は、実効性は高まらないと考えています。

●市長は、稼ぐまちづくりを提唱しています。地方自治体の経済政策の親しみやすい呼びかけであろうが、経済政策は夢を語ったり、期待を述べても、成果目標と根拠のない事業計画は、まさに絵に描いた餅と言わざるを得ません。経済政策は、北本市の現状の把握が重要で、まずは市の経済生産性の額、家計調査から見えるお金の流れ、地域資源のパイの規模、それらの現状をしっかりとらまえ、リアリティーのある数字がなければ、投資することはり得ない。

●ホテルや観光による市外からの消費流入を図ることを政策にしていますが、これはまさに対象の規模・パイ等の消費経済の前提が不明確、不明瞭で、成果の目標数値をはじき出せないと思います。こういう目標数値の算出根拠を持たない経済政策に資金を投入することは、民間企業なら慎重に対応するはずです。

●予算化している産業振興ビジョンや農業ふれあいセンターの賑わい基本計画の策定の前に、本市の過去5年間ぐらいの総所得、総支出の総生産額をフローの経済循環、地域外への消費の流失、エネルギー費の流出、投資の流出などを分析し、毎年市外に流出している額の2ないし3%を、市内消費に還流させるような仕組みをつくる方がはるかにリアリティーがあります。仮に生産額(平成28年の市の統計)を1,500億円、総所得額を1,700憶円とすれば、合計で3,200憶円です。もう一方、支出の分析があります。市民の市内での消費額、エネルギーの消費額、投資額を算出し、現実に起きている数字を把握し、そのフローを市内経済に動かしていくことこそが、稼ぐまちづくりの基本ではないでしょうか。

●人口の分析もここ数十年の動態を詳細に行うべきです。住民基本台帳の数字の増減や出生者と死者の増減、転入転出の動態だけでなく、住民が地域を選ぶ、その要因を社会心理の面、経済動向の面、そして我々のまちが、今後少子高齢社会を維持していくには、どの年代層の、どの程度の所得階層で、どれだけの人数を取り戻するかを確定させ、北本市の持続性のリアリティーを明確にすることと認識しています。

●今さら金がいないと泣き言言っても、市長は議員としてこのまちの財政に12年間直接かかわってきています。借金が多いといっても、私もそうですが、これまで借金含んだ予算決算に賛成してきています。責任がないとは言えません。仮にわれわれが今年度の予算に反対しても、議会として賛成し可決したのであれば、責任の一端は議会にもありますし議員としても共有しなければなりせん。そういう意味で平成30年度の一般会計予算は、本音としては組み換えをしたいところですが、動議を出しても成立の見込みはなさそうです。あとは執行に慎重を喫していただきたい。

●最後に市長に申し上げます。市長は、議員時代に選挙公報に財政のプロと公約しています。窮地の今こそ実力発揮の時と大いに期待し討論とします。

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