●今日は春分の日、彼岸の中日です。あいにく冬を思わせる寒い朝になっています。テレビニュースで、箱根の大雪を報じています。高知では桜が満開、箱根は大雪と南北に長い日本列島ならではの気象状況です。
●さて、今朝の新聞に総務省が3月1日の人口推計を公表したと報じています。65歳以上の高齢者人口の半数以上が75歳以上の後期高齢者で、65歳から74歳を上回るは初めて。社会保障、生活支援が課題との見出しです。北本市の場合は、2020年の推計で後期高齢者が上回る予測ですが、実態としてはそのような状況に入っていると見ることが妥当ではないでしょうか。
●高齢化にしても、少子化にしても、長寿化にしてももう40年ぐらい前に予測しています。自分は生涯学習の研究者の仲間に入れていただき、国も研究者もこうなることは予測していたはずです。今になって突然起きていることでなく、なん十年にもわたって進んできました。政治や行政の不作為しかありません。すなわち先送りです。今、この状況になっても、出来ることなら先になって、実際に起きるまでは気づかなかったと言いたげでしょう。3.11同様突発的出来事にした方が、国民・市民があきらめるからとでも思っているのでしょうね。
●人口統計、予測は株の予測や景気の予測よりはるかに正確です。0歳の子どもは10年経てば10歳です。20年経てば20歳です。分かり切ったことです。東京圏が今後2020年以降超高齢化で社会保障問題が大きくなることは分かっています。今何をしなければならないか。たぶんできること、しなければならないことはある程度はっきりしているでしょう。あとは何から始め、いつどこへ着地させるか。政治の決断待ちでしょう。行政をゆがめる政治、それを忖度する行政、それを無関心眺める国民市民という構図が続く以上、まあ出たとこ勝負なんでしょう。危機感を持ちながら何もすることできないことにいら立ちながらも、無力感だけが覆っているこの頃です。早く子供と女房が回復することを願っています。