四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

戸田市長選石津氏落選。OECD教育・スキル局長来日。記憶力か考える力か。世界標準の教育改革へ

2018-03-26 20:32:17 | 日記

●昨日注目の選挙、戸田市長選挙が行われ、前北本市長の石津賢治氏は大差の落選でした。昨年秋に出馬を表明し、現職の後継者ということでした。しかしながら、結果は26,029票対10,163票、もう一人の方が、4,055票で、まあ惨敗ということになりました。この数字では、これからの政治生命が絶たれたと見るのが一般的なんでしょう。彼はもともと国会議員になるのが政治家の目標だったと思うのです。これまでの何度かそういう挑戦があったという話を聞きました。3年前の北本市長選挙ですが、3期を区切りにいったん閉じ、次に国政を目指すために準備すべきと考えていましたが、4期目に立候補し落選。次に4年がまんして捲土重来を果たすのかと思っていたら戸田市副市長そして市長選と、どこに政治家としての矜持があるのか疑問に思いました。今後は、政治ゴロの類と言われることのないように・・・北本市長を3期務めたプライドをもって・・・。

 

●今日の朝日新聞朝刊(30P)の教育の欄に、OECD(経済協力開発機構)の国際的な学習到達度調査(PISA)を統括する、アンドレアス・シュライヒャー(OECD教育・スキル局長)が来日し、調査の意義とこれらかの目標を聞いた記事が載っています。いくつか気になったことがあったので記述します。ご意見ください。

●PISAが始まってから20年になりますが、各国の教育に与えた影響「一番大きいのは、教育についての考え方や視点を広げたこと。カリキュラムに縛られずに考え方や理解力を調べようとしたPISAは、コンピテンシー(能力や特性)の概念で、いま多くの国が使っている」と述べています。日本も、記憶力重視から、考える力を重要視するようになりました。

●18年にグルーバル・コンピテンシーを調べる。日本は、この調査の参加を見送ったが「PISAの参加国は80超に増えた。しかし調査に参加したのは28か国。理由は、自国の生徒が十分に能力を蓄えていないことを明らかにしたくないから。ただ日本の理由は分からない。政治的判断と思います」と。

●日本の教育改革について06年に日本で講演したとき、ゆとり教育は失敗したと聞かされた。教える内容を減らし、成績が下がったと。しかし、PISAの結果を分析すると。成果が複数ある問題に対応する力が最も伸びていたのは日本だ。知識(工藤の理解で記憶力?)で12P下がることと、創造的スキルが4P上がることはどちらが大事か。社会は性急に判断したくなるが、教育への投資効果は時間が必要だ。」と苦言ともとれる内容です。

●OECDは生涯教育の理念をリカレント教育として経済社会の変化に対応しようとした。PISAは日本の記憶型知識から、読み取りから考え、新しいものを創造する力へと変えようとしている。日本の教育に、日教組を悪者にして偏向教育を宣伝し、以前19世紀型の(修身)のような教育へのノスタルジアーがあるように思います。先般の名古屋市の学校が前川前文科事務次官を講師にしたことをやり玉に挙げているが、世界標準の教育は「ラーニング」生涯学習へと変わっています。地方教育行政こそ、地域の子どもの人生100年時代を視野に、世界標準に大きく変わる勇気を持つべきと工藤日出夫は強く思いました。

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