四輪クドウの独り言

見えたまま、聴こえたまま、感じたまま…

憲法改正の前に「自治」を実現せよ・・・と

2013-05-04 08:17:02 | 日記

●今日は、術後回復したわが女房と、ゴールデンウィークの一日歌舞伎座を観て(歌舞伎を観るのではない)、築地市場周辺から銀座を回ってきます。報告は明日のブログで…

●昨日の憲法記念日。夕方ラジオを聴いていたら、社会学者の宮台真司氏が「私は改憲派です。しかし、安倍総理の言う96条改正には断固反対です。理由は、自民党の憲法改正草案の内容は、為政者が主権者である国民に義務を与える条項が多く、これは『憲法』ではありません。憲法の何たらるかを知らぬ国民と政治家が、いまやることは96条を改正するのでなく、国民が作る憲法とはどういうものかという基本(自治)を学ぶことからであって、政治家が簡単に憲法改正できるための96条改正はとんでもない。今のままなら、3分の2から4分の3ぐらいまでハードルを上げるべき」という趣旨の発言をしていました。至極納得でした。

●また宮台氏は、憲法を学ぶについて、その前提として「自治」を学び、実現することが重要です。自治ができずに、憲法改正してもダメ!と一喝でした。そういえば、2日ほど前に自宅のポストに、住民自治を進める市民の会から「住民自治の会報」が届けられました。添付しましたのご覧ください。

 

駅西口改修工事を問題にし、13,300人の請願を実現した人たちが、この活動を契機に「住民自治」の定着を目指して組織したようです。会報には、西口問題の総括と3月議会で提出された「予算付帯決議」について、その不合理さを問い質すものでした。この間何度か、こちらのメンバーから議会での様子や問題認識を問われました。また、議会で決議議案を提出した議員との意見交換会の開催も議長に申し入れたと書いています。ぜひ実現し、議会の説明責任と信頼向上につながることを期待します。

●私からのヒアリングより、なんと言っても議会録画配信を聴き、それを文書化していることです。決議での質疑答弁、賛成討論、反対討論を記録点検し、その矛盾について指摘しています。住民自治は、GHQがある意味地方制度(地方自治)を通して、民主主義を体現させ、定着させようとしたまさに「憲法の理念の原点」であるといえます。アメリカに押し付けられたと自民党の議員は言うが、小室直樹氏に寄れば、当時GHQは日本人に民主憲法を作らせたが、まともに作れる人材がいなかった。そのため、GHQが代って草案を作ったと言うのです。宮台氏ではないが、いまでもT大法学部卒の自民党議員は、まともに「憲法」を知らないから、自民党憲法改正草案のようなとても「憲法」とはいえないものになる、といっていました。

●そうありなん。私のような浅学菲才のものでも、憲法は「国民」が、「為政者」を抑制し、国の困難,国民を困難にさせる暴走を止めるものであることは理解しています。今の憲法の遵守義務を負っているのは「天皇・裁判官、総理大臣・国務大臣、議員・公務員」です。私のような地方議員も、天皇や総理大臣と同じように、憲法遵守義務が課せられています。地方公務員が、住民に情報公開を拒んだり、隠蔽することは、組織を守る理由であっても、憲法違反に近い。それを、為政者が逆に国民を抑制する義務を課すなどとんでもありません。憲法を必要に応じて変えることは否定しませんが、それで国民が不幸になったり、権利が抑制されたり、自由を奪われることがあってはなりません。住民自治をしっかり育てましょう。これがこれからのまちづくり、地方政治の原理・原則と思います。それが国民・住民の権利(ライツ・義務)です。住民自治を進める市民の会の成長を期待します。

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