●上がり続けるかと思われた株価が急落した日に、80歳の三浦雄一郎氏が、エベレスト登頂に成功した。上がる人がいる中で、上がり続けたものが急落する。上がるも下がるも浮世の習いといってしまえば、人生達観した人の言葉でしょうが…。私は基本的に「株」はやりません。先ず、センスがない。資金がない。実態をつかむ術を知らない。ほとんど、向いていない典型です。80歳の冒険。近くに同郷の知人、82歳の鉄人(哲人)がいます。正義というより、道理の人と思います。それだけにかなわない。正義は案外「ニセモノ」が横行しますが、「道理」の人は、そうざらにいません。それだけに私は単純に「尊敬」しています。発想が若いんです。フットワークがいいんです。文章書けて、話がうまく、そのうえ行動(実践)が適確なんです。見習っています。名前は「竹…」…本人から承諾いただいていませんので…ここまで。
●今朝の埼玉新聞の「にっぽん診断」に、評論家の中野剛志氏が「歴史認識はいまや対米問題」と論考を寄せています。安倍総理の発言や閣僚の靖国参拝、さらには星も大阪市長の慰安婦発言、が波紋を呼んでいますが、これは安部総理の歴史認識の妥当性や、日中・日韓関係のあり方の問題ではない。ずばり、日米関係であると論じています。氏は、アメリカの国力が相対的に低下し、覇権を維持することが困難になった。一方中国は、経済力と軍事力が飛躍的に台頭し、もはやアメリカは中国を封じ込めることができなくなってきた。そこでアメリカは中国との対立を避け、共存共栄を図る戦略に転換した。そのため同盟国である日本が、中国と領土や歴史認識で対立を深刻化させるには迷惑だと言うことになると論じています。これからは歴史問題に限らず、軍事・経済においても、日本外交は困難に直面することになろうと書いていました。
●私もこの見方に理解できます。先日ラジオで、橋下発言を受け、アメリカの女性報道官が批判的コメントしたことに橋下氏が反論したが、火に油を注ぐ結果しかありませんでした。日本では「本音」で語る政治家は、正直な政治家という評価もあるが、今国際社会とりわけ欧米では、リベラリズムが主流であり、先般オバマ大統領が女性幹部を紹介するとき「美しい」という趣旨の発言をし、大失態になっている。橋下発言は、いかなる理由を言いつくろっても、現在の欧米のリベラリズムの中では、受け入れられないであろうといっていましたが、そういう時代なんだと言う「時代認識」の上に立って歴史認識を語る必要があるのかと思いました。国際化社会とは情報社会は、同意語であると言うことなんでしょうね…