「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
短いがなんだか深い言葉に思えた次第。以前何かの本では、本当に大事なものは言葉に表せないというようなことを読んだことを思い出した。それともやや似ている。
とかく財産と言えば、目に見えるものと思いがちだ。たとえば、吉野氏は成功して、高級時計のロレックスやベンツにも乗り、数億円の一軒屋に住んでいる。すごいとも思えるが、それは財産とは考えていなかった。
すでに手に入れたものではなく、それらを持っていても恥ずかしくない生活レベルを自信を持って維持することに価値を置いていたのだ。意外だが、むしろ一番の財産は、大学受験をした時、四か月一生懸命勉強したことだという。
受験勉強では1.5だった視力が0.1にまで落ちてしまったそうだ。しかしそれと引き換えに大きな一生の財産を手にしたと感じていた。氏の現在の成功の基礎となったことこそ財産だったのだろう。
自分には、目には見えないが財産と思えるようなものをもっているだろうか、とふと振り返ってしまった。平安に暮らせている日々だろうか。今までの仕事を通じて多くの人と知り合いになれたことだろうか・・・
(蛇足)
昨日、都内某所のレストランで、この本の著者、吉野先生とお会いしました。とても腰の低い紳士でした。