「凡人の逆襲」神田昌典・平秀信著より。
まず、神田と平が出会った時、神田はコンサルタントの先生で、平はその生徒という立場だった。お互いに学ぶことができ成長できたと振り返っている。その後よきライバルとして成長できる関係になったというからすごい。
平が独立する前に神田が彼にアドバイスしたのが、上記フレーズの言葉だったのだ。その理由は、そのほうがやりたいことがより明快になるからだった。
ところが、住宅業界の仕事をしているにもかかわらず、平のやりたくないことは、住宅営業だったのだ。それはイヤなお客さんに頭を下げるのが嫌いだったからだった。
中には値切るだけ値切って、最後にはクレームをつけて怒りだすようなお客さんがいることを経験してきたからだった。
しかし、家をつくったり、お客さんの喜ぶ顔を見るのは大好きだった。そこで、イヤなお客さんは断って、お願いするような営業はしないで済むようにすればいいと考えたのだ。
そして、そんな画期的な工務店をつくることにしたのだ。こんな非常識な発想で始めた会社は地元でナンバーワンの工務店となったという。当たり前の発想ではとても成長は望めないのだろう。