「芸術脳」茂木健一郎著より。
(前日のつづき)
これもまた、松任谷由実さんとの対談のなかで茂木さんが語っていたフレーズだった。
オリジナルなものを創作する喜びはかなり大きく、ユーミンは快楽とまで表現していた。しかし、常に自分が過去に作ってきたものとは別のものを作らねばならない。
つまり過去の自分の作品を超えなければという意識はかなり強いようだ。そこで、ユーミンは高橋尚子さんの言葉を引用していた。それは「思い出との戦いです!」だった。
そしてこの言葉の印象が強かったらしく、「Blue Planet」という曲のには「思い出との戦い続けるの」という詞をいれたくらいだと語っていた。
クリエーターは同じことの繰り返しは使えない。常に新しいことを発見していかねばならない。考えれば厳しい世界だとも思える。しかし本人はそれが快感だとも感じているのだから、さすがだ!