「偉人たちのブレイクスルー勉強術」齋藤孝著より。
この本のサブタイトルには「ドラッカーから村上春樹まで」とあった。実際はオリジナル勉強術を確立した偉人たち16名について書かれている。そのトップバッターがドラッカーだった。
学びのヒントとして、やる気はあるが、成果を実感できない人向けのアドバイスがあった。それは「目標管理とネーミング思考術」だった。まず彼は期間を区切り「アクションプラン」に沿って計画的に勉強を継続していた。
しかもそれは、心の中で思うだけでなく、よく目にするところに書いておくことがポイントだった。さらに短期目標、長期目標をはっきりさせることも重要だった。
またドラッカーは多くの人があいまいなものとしていることに対して、名づけをする名人でもあった。よく知られているのが「マネジメント」「経営コンサルタント」「目標管理」「分権化」「民営化」「知識労働者」などだ。
筆者は、ネーミングを考えることは、概念を的確に把握するコツを身につける勉強になると述べていた。自分で考えたアイデアやネーミングは意外に忘れないものだ。とくに耳に心地よい語感のものは覚えやすいと思える。