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たまにはただの日記のようなものを書いてみよう。
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夏の甲子園の決勝戦。広陵対佐賀戦をどちらのチームを応援するでもなくテレビ観戦していた。こちらはエアコンの部屋で画面を眺めているだけだが、球場、スタンドの暑さはすごいものがありそうだ。かつて自分も野次馬の一人として、何年も続けてスタンドで観戦したこともあった。
べつに試合が面白ければいいなと言う気持ちで見てはいたが、7回まで4対0でしかもエースの野村投手に1安打だけに抑えられてきた佐賀北に判官贔屓の気持ちにもなっていた。そして、8回裏の佐賀北の攻撃はワンアウトとなってからヒットでランナーが出た。でもこれからの4点は高い壁にも思えた。しかし、その後四球も絡んで塁が埋まると佐賀北側のスタンドの応援は揺れていた。
テレビカメラは何度も繰り返し応援するスタンドを映し出す。それだけ応援団は最後の力を振り絞っているようでもあった。その揺れはマウンドに立つ野村投手に襲い掛かるようでもあった。内野手がピッチャーに声をかけるが、歓声の中で聞こえているのだろうか。
満塁になり、押し出しでまず1点を返していた。さらに満塁で打席に立った3番打者の副島がジャストミートで強振した打球は満員のレフトスタンドに吸い込まれるようだった。一瞬の出来事だった。
なんと、7回まで1安打に抑えられていたのがウソのようなミラクルで5-4と逆転していた。佐賀北のロング救援投手、久保は9回表は結果的に3人で抑えた。その瞬間、甲子園を目指した4081校の頂点に立った。県立高校が優勝したのはいったい何年ぶりだろうか。
百崎監督は試合後のインタビューで8回の攻撃が始まる前に選手たちに「あと2イニングに高校三年間のすべてをぶつけろ」とアドバイスしたと語っていた。やはり、テレビを通してとはいえミラクルを目の前で観戦でき嬉しかった・・・な。最後まであきらめないと“まさか”は起こるものか・・・
蛇足
佐賀北は開幕試合、延長再試合、帝京に延長サヨナラ勝ち、さまざまな勝ちのパターンを決勝戦までしてきた。さらに、馬場、久保という2人のしっかりした投手が確立出来たことが最後の勝因とも思えた次第。