「遅咲き偉人伝」久恒啓一著より。
これは野上弥生子の言葉だった。分類によると「一筋型」に入っている。つまり小説という仕事をつねに中心に生きてきたのだ。
しかも興味深いのは世界に類例のない長期の現役活動を継続した小説家だったのだ。1885年に生まれ1985年に死去している。あと1か月で百歳だったという。
驚くことは、実に勉強が小説だけでなく語学にまで及んでいたことだ。74歳でもラジオの英会話を欠かさず聞いていたという。また79歳からフランス語とドイツ語、81歳ではスペイン語まで聞き始めていた。
つねに高い目標と毎日の地道な仕事の連続、執念ともいうべきものがあったのだろう。そして、晩年には文化勲章を受章していた。それだけ文化に与えた影響力が大きかった証拠だ。
ロングセラー作家のため、晩年になるほど年収は増え、年金以外に年収は1000万円になっていたそうだ。90歳を過ぎても周りに住む3人の大学教授の息子たちよりも多かったというから驚き!
ありがとうございます。
今まで何度もこのブログで取り上げさせていただきました。今後もお気に入りのフレーズを引用させてください。