ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「マザー・テレサが話すような英語」のような文章を書きたい・・・

2011年09月09日 | Weblog

「無趣味のすすめ」村上龍著より。

村上氏自身の言葉だったが、これはいったいどういう意味だろう。アルバニア人であるマザー・テレサの英語はたどたどしく現代的な言い回しも流行の常套句もなかった。しかし正確で英語圏の人々にも好感が持たれていたそうだ。

村上氏がかつて映画を撮った時、海外ロケだったので、日本の女優に全編英語で演技をさせたことがあった。その後FMラジオの番組に出た時、若い男のパーソナリティー、その英語が「子どもみたいな英語」でしたね、と評されたそうだ。

そして、ネイティブのを真似た発音で自慢そうに披露したようだ。しかし、村上氏はその発音は正確ではないとその若い男に言ったという。むしろ映画の撮影前に、女優とたどたどしいが正確な英語を話すようにしようと、相談して決めていたのだった。

つまり真似たりなぞったりすることは、情報を正確に伝える力にはなりようがないと考えていた。かっこよさよりも正確さがまず基本のだろう。村上氏はたどたどしくても、伝えたいことが正確に伝わる文章を目指しているそうだ。