ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

社会で認められるための武器になるのは、再生よりも、“編集”する能力。

2010年09月23日 | Weblog
「天才になる瞬間」齋藤孝著より。

前日も触れたように、学業成績と天才の能力とは必ずしも一致しない。ここでの再生とは、たとえば、教科書に載っている言語化された情報を正確に再生する能力を指している。

しかし、それだけでは人にはまねのできない自分だけのスタイルでものをかたちにすることはできない。大事なのはそれを自分だけのかたちにする方法をつかんだときだったのだ。

それがここでいうブレイクスルーの瞬間ということになる。例として天才音楽家のモーツアルト(1756-1791)が取り上げられていた。彼はその後長年にわたって世界で聞かれる旋律をたくさん作り上げていた。

とはいっても、いきなりゼロからすべてが出来上がってきたわけでもなかった。彼以前の音楽家の膨大な作品が蓄積されていたからこそ、アレンジによって自分なりの世界を作り上げることができたのだった。

情報を蓄積し、加工し、今までなかったものを創造してきたのだ。いま身近にある発明品の多くもそのようにして生まれてきている。この本の著者の齋藤氏も、それまでの膨大な知識の蓄積があるから次々と読まれる本を生み出せるのだろう。