ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

スポーツマンガのもつ向上心・・・

2010年09月16日 | Weblog
「スポーツマンガの身体」齋藤孝著より。

ここではクリーンなスポーツマンガの代表として、『スラムダンク』を取り上げていた。これはコミックス累計一億部以上を売り上げた怪物スポーツマンガと言われている。

本格的にバスケットボールを取り上げていた。このマンガの影響で少年たちの間にもバスケットブームが広がったようだ。梶原一騎の泥臭さの感じられるスポーツマンガに比べてクリーンなイメージで女の子たちも惹きつけたようだ。

齋藤氏は、「スポーツマンガのもつ向上心は、少年たちが一度はくぐってもいいものだと思っている」と語る。だから、授業の時に教材としてもスポーツマンガを使うことも多いらしい。その中でも特に『スラムダンク』の場面を引き合いに出しているという。

たとえば、いじめにあったときにどうするか、友情はどうあるべきか、自分の弱点をどう克服していくか、プレッシャーにどう立ち向かうのか、地道さをどう獲得していくのか、・・・など、マンガを通じて伝わってくるものがあるようだ。

しかも、単なる説教なら聞く耳を持たないものも、マンガならすっと入ってくるのかもしれない。齋藤氏自身、このマンガは近所の中学生に勧められて読んだのが最初だった。そして全巻を一気に読み通して感動したという。

さらには、そこに触発されて『スラムダンクな友情論』という本まで書いてしまっている。仕事をする前に時折、『スラムダンク』を読むとテンションが上がって仕事がしやすいとも述懐している。