ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

人が「あのころ」と言うとき、本来は、人それぞれの「あのころ」があるはず・・・

2010年03月27日 | Weblog
「齋藤孝の企画塾」齋藤孝著より。

日本で「あのころはね・・・」と言ったときの「あのころ」とは、昭和30年~40年代の感じだという。つまり昭和らしい感じが残っていたころのことだろう。この期間は約20年間にわたっている。

とくに今に生きる中高年世代、40代後半から60代の人にとっては特にそう思えるのではないだろうか。日本の高度成長期だったころが懐かしく感じられる。平成になったころのバブルの期間は2~3年の短い期間で、その後長い低迷した時代に入っているからその期間は「あのころ」という思いはない。

昭和30年代から40年代は、努力すれば、それなりに報われた時代だったのだろう。海外からは日本はエコノミックアニマルなどと呼ばれていた時代もあった。エネルギーを感じる頃だったのではないだろうか。

あのころには、新幹線開通、東京タワー完成、長島、王が活躍、「巨人・大鵬・たまご焼き」などの言葉も生まれていた。東京オリンピック、大阪万博・・・いろいろ輝いていた昭和時代を思い出す。

成功した企画という面からみれば、映画の「フラガール」「三丁目の夕日」などはその時代を懐かしめ、勢いがあったからこそ多くの人の共感を呼んだのだろう。このような「あのころ」を描いた作品が2年連続で日本アカデミー賞を受賞したのもそこに描かれた物語、風景、人情、エネルギーなどすべてが人の心に訴えたからなのだろうな。