ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

感性情報デザイン。

2010年03月25日 | Weblog
『「買いたい!」のスイッチを押す方法』小阪祐司著より。

初めて目にする言葉だった。いったいどんなものだろうか。人を動機づけるカギは、人の感性に影響を与えることのできる情報、「感性情報」だったのだ。

そして、買い物する脳のスイッチを押すのは実にささやかな働きかけでもあった。あるフランスワインは一枚のスライドで、椅子は一枚のDM、模型飛行機はPOPに書いた二行だけで可能だった。

別の具体例があった。それはソファで、ある家具店の店主は味のある手書きのDMを送っていた。そこのはじめの部分は次のように書かれていた。「夫婦円満♡ソファ」って何だあ?から始まっていた。次は「三人用ソファにお父さんがゴロリと横たわっている・・・その逆もあるかもしれませんが・・・(笑)

こんなふうにかなりくだけた調子で書かれていた。かなりの文章力が必要かもしれないが、お客さんの立場に立ってわかりやすいことが何より大事だとわかる。

また、どこにでも売られているプリンを一カ月で1,000個も売れるようになった例があった。その店の店主はチラシに商品説明や価格の訴求はしてなかった。次のような文面から始まっていた。

「いろいろお話を聞いていくうちにこのプリンが何でこんなにおいしいのかがわかったんです! 実はこのプリンを開発した人はTVチャンピオンのプリン王だったんです!・・・」と。これを最後まで読むとなかりの名文になっている。なんだかそう言われると一度そのプリンを食べてみたくなってしまう。

感性情報といわれるものを、どんなツールを使ってどうやって人に伝えようとするのか、それを「感性情報デザイン」と読んでいるのだろうな。お客さんはたんにプリンを買いに来たのではなく、ワクワクするような話題を、未来を買いに来たのだった。