雲林縣の虎尾へ行くと言ったら、台北の知人たちは、虎尾って面白いの?何かあるの?ということを異口同音に言われたのですが、いやいやどうしてどうして。虎尾はとっても魅力的な町でした。
糖廠(台湾製糖)がある虎尾は、かつて砂糖の原料であるサトウキビを運ぶ五分車が町を走る、活気溢れる町でした。砂糖の製法が変わった現在では、その活動も影を潜めてしまいましたが、虎尾には台湾糖業文化が今でも色濃く残っています。
もちろん台糖名物、アイスクリームの販売もやってますよ~ん!
虎尾では台糖で大活躍した五分車に関するものが、あちこちで見られました。
かつて五分車が走っていた線路が街中に残っています。
線路は続くよ、どこまでも~。
踏み切りの信号機看板も健在です。
アスファルトの上にずっと続いている五分車の線路。乗り物ファンにはたまりません。
日本統治時代の明治40年に建てられたという五分車の虎尾駅の駅舎です。修復されて今では旅行センターになっています。
木造の造りもきちんと再現されています。
中には喫茶店もあり、飲み物も飲めますよ~。
切符売り場まで再現されています。
一番ホームと書かれた扉の向こう側には・・・・
おお!先頭車両の汽車が置いてありました。
町の南部、虎尾渓には五分車が通っていた鉄橋が保存されています。
今では五分車もこの橋の上をもう走っていませんが、歩いて橋を渡ることができ、観光客が大勢橋の上を歩いていました。
鉄橋の側には説明書きもありました。読んでみると、昭和6年に造られたとあります。しかし、台風の被害で鉄橋は壊れ、修復がなされたということです。
橋の近くにこの鉄橋に寄せる熱い思いが語られていました。
古くからの建物も虎尾には多く、こちらは元合同庁舎の建物。重厚な構えを見せているこの建物は、日本統治時代に、消防署や派出所、公会堂が入っていた建物です。今ではスターバックスとお土産物屋、誠品書店が入っています。
その向かい側には、元虎尾の郡役所だった建物があります。今は布袋戯(台湾伝統の人形劇)記念館になっています。
その西隣には虎尾の郡守官邸だった木造の建物があります。
今では、雲林故事館という名称になっていて、当時使われていた生活用品などが展示されています。残念ながら、開館時間ではなかったので、展示物は見られませんでしたが、その周りでおみやげ物の販売が行われていました。
小さな書店や、ミニカフェも併設。
木造家屋の裏側では、昔ながらの遊具を使って遊ぶ空間もありました。
福民路は老街。
昔ながらの家々が並んでいます。
福民老街は大きくはありませんが、味のある通りです。
今では誰も住んでいないお宅や店舗が目立ちます。
虎尾鎮政府は今後この老街を修復するらしいので、もう何年か経ったらリニューアルオープンされることでしょう。
福民路と中正路の中ほどには「虎尾厝沙龍」という日本式とフランス式が融合した建物があります。1940年代に建てられた和洋折衷建築のサロンは、今もカフェとして、骨董資料館として存在しています。
コメントいただき、ありがとうございます。
虎尾でお生まれになったのですか。
そういう方にコメントをいただき、本当に嬉しいです。
虎尾は古い建物が今もそのまま活かされて使われていたりして、いい町だなあという印象でした。
5年前と比べても、開発されたとのこと、次回は是非ご兄弟と虎尾をお訪ねください。
懐かしく虎尾の街並みを拝見しました。
そこで生まれ5歳の時に日本に帰ってきた私です。
父は其処の砂糖会社にいました。
5年前に行った時よりずいぶん開発されたようですね。
今度は兄妹と行ってみたいと思っています。
虎尾の町、行って本当によかったー!と思っています。
行く前に、台北の知人(台湾の人)に、虎尾へ行くと言ったら、いったい何があるの?面白いの?虎尾には何も無いでしょと、散々言われたのですが、行ってみると古い町だし、素敵なところがたくさんあったので、満足しております。
本当はもうちょっと行きたいところがあったのですが、お天気がよくて物凄く暑かったので(冬でも晴天ならめちゃ暑)、めげて断念しました。
K-Iさんが行かれたのは、虎尾のどちらだったんでしょうか。
マニアックなところを深く掘り下げるのもまたいいのではないでしょうか?