温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ボゴール郊外 ティルタサニタ温泉群 グヌン・パンジャン

2017年01月24日 | インドネシア

続いては、「ティルタサニタ公園」の向かいにある温泉露天風呂「グヌン・パンジャン」(Gunung Panjang)を訪れることにしました。
まずは上画像の横断幕が掛かっているゲートで、小屋の下にいるおじさんに入園料Rp10,000を支払います。ゲートのまわりにはワルン(屋台の小屋)が並んでいるので、ドリンク類や簡単なおつまみ程度なら現地で調達可能です。


 
入園した先にある階段で丘の上へ登り、小径の左手に建つ祈祷小屋の脇を抜けてゆくと・・・



俄然視界が開けて、周囲の田園風景を見下ろす絶景が広がりました。この見晴台に温泉露天風呂があるのです。


 
露天風呂自体は極めて質素な作りですが、浴槽はいくつかに分かれており、なかでも主浴槽はプールのように広々しています。お風呂の一部にはビニールシートを継ぎ接ぎした即席のテントが張ってありますので、この下に入れば赤道直下の鋭い陽光を遮って湯浴みすることができます。テントの手作り感がなんとも言えないローカルな風情を醸し出していますね。私が訪問した時には、地元の若者たちが着衣のまま温泉に入って談笑していました。


 
先ほどのゲートで入園料を支払いましたが、入浴する際には別途Rp5,000を、お風呂の前で店番しているお爺さんに支払います。ここには温泉露天風呂以外に客が利用できるような施設はないのですが、なぜゲートで一括徴収せず、このように支払いを分けているのかは不明。ま、なんらかの権利関係が存在しているのでしょうね。私が料金を支払ってしばらくすると、お爺さんは乾燥させた真っ白いココナツの粉の袋詰め作業をはじめました。


 

露天風呂は丘の斜面に沿って緩やかな段々状になっています。最上段には2つの小さな浴槽が並び、そこへパイプから温泉が注がれていました。パイプから出てくるお湯を口に含んでみると、「ティルタサニタ公園」の個室風呂と同様に、非常に塩辛く、そして刺激を伴う硫化水素臭が感じられました。
パイプに温度計を突っ込んでみると、吐出時の湯温は40.6℃。すでにこの時点でかなりぬるめですから、浴槽では40℃未満です。でも赤道直下の常夏ですから、むしろこの温度でも数分浸かるとしっかり温まります。二つの浴槽は、一般的な浴槽よりやや深い作りなので、肩までしっかり浸かることのでき、しかも全浴槽の中で最も湯温が高いため、日本人でも入り応えがあるお風呂と言えるでしょう。



最上段の露天の隣にはテントで囲われた掘っ立て小屋があり、内部は2つの部屋に分かれています。一つは更衣室なのですが、もうひとつは小さな内湯となっていました。でも前回記事で取り上げた「ティルタサニタ公園」の個室風呂と同様、浴槽はカルシウムで分厚く覆われて非常に狭くなっているため、浴槽としての機能を果たしておらず、単なる掛け湯用の湯壷と化していました。


 
小屋に隣接した副浴槽は38℃で、熱くもなくぬるくもない、長湯向けの絶妙な湯加減です。最上段の湯船から流れてくるお湯を受けているほか、岩から伸びる細いパイプからもお湯が注がれており、どうやらこの丘の岩盤のあちこちからお湯が湧出しているようでした。浴槽の底には湯泥が溜まっており、上画像のように手で掬うことができました。


 
副浴槽の隣が、絶景を眺めながら湯浴みできる主浴槽です。


 
上から流れてくるお湯を受けているため、湯温は34℃とかなりぬるめ。でも日中はとても暑いので、むしろこのくらいの温度の方が気持ちよいんですね。ちなみにpH値は6.56でした。お湯は、湧出時こそ無色透明ですが、空気に触れると濁り始め、この露天風呂では緑色を帯びた灰白色に強く濁っていました。


 
東南アジアらしい麗しの景色を眺めながら主浴槽で湯浴みする私。あぁ絶景哉。34℃のぬる湯ですが、塩辛い温泉ですので意外にも体がよく温まります。
この主浴槽の更に下段には、プールみたいに広い槽があるのですが、そこの温泉水は完全に冷めており、しかも不気味に濁っていたので、今回は入っておりません。


 
しかしながら、その下段の冷めきっている広い槽の近くには、このようにテント掛けされた一人サイズの小さな槽があり、温度を測ってみたら37.6℃というそこそこの温度でした。どうやらこの小さな湯溜まりは独自の源泉を有しているようです。先述したように丘の斜面ではあちこちでお湯が湧いているわけですね。
ボゴールから車で約1時間の田舎ですが、ジャカルタからも同じく車で1時間半でアクセス可(渋滞にはまるとこの限りではありませんが…)。プリミティブな作りの鄙びた雰囲気も魅力的な、自然溢れる麗しの素晴らしい温泉露天風呂でした。




入園料Rp10,000、入浴料Rp5,000
備品類なし

私の好み:★★★
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ボゴール郊外 ティルタサニタ温泉群 ティルタサニタ公園

2017年01月22日 | インドネシア
環太平洋火山帯の真上に位置する島国インドネシアでは、各地で火山活動がみられますが、火山が多いということは地熱資源が豊かであるということでもあり、その副産物である温泉もたくさん湧いているわけです。昨年(2016年)10月にインドネシアのジャワ島とバリ島で温泉巡りをしてきましたので、今回記事からインドネシアの温泉について取り上げてまいります。まずは首都ジャカルタを擁するジャワ島の温泉からスタートすることにします。
首都ジャカルタ(Jakarta)の南部にある人口100万の都市ボゴール(Bogor)。周囲に山が聳えるこの都市の周りには、個性的で面白い温泉が点在しています。ボゴールの中心部から約30kmほど北西へ向かった片田舎にあるティルタサニタ(Tirta Sanita)には、半径1kmの範囲内に興味深い温泉が固まっていますので、それらをハシゴすることにしました。


 
はじめに訪れたのは、こんもり盛り上がった丘を中心にして敷地が広がっている「ティルタサニタ公園」です。ゲートで入園料のRp12,000を支払い、半券をもらって園内へ入ります。


 
園内には子供用のプールや各種遊具がありましたから、地域の方々にとっては小さな遊園地みたいな施設なのでしょうね。



ゲートから伸びる園内通路を歩いて公園の中心に行くと、上画像のような巨大な石灰華ドームが現れました。このドームはグヌン・カプール(Gunung Kapur)と称するらしく、この公園のシンボルとなっています。重炭酸やカルシウムを多く含む温泉が湧出することによって、このような巨大な石灰華ドームが形成されたのでしょうけど、現在はお湯が止まっていますので、これ以上トラバーチンが成長することは無さそうです。


 
お湯が止まっているとはいえ、そのまま風化させてシンボルを失うことは避けたいのか、現在は上からホースで水をチョロチョロ流し、表面を湿らせていました。


 
園内で静かに水を湛える池の上にはレストラン(左or上画像)が設けられていたのですが、訪問時は池の周囲にバリケードが張り巡らされており、レストランなど池周辺の施設に立ち入ることはできませんでした。この池の先にはVIP個室風呂(右or下画像)と称する施設もあるようですが、こちらもバリケードの向こう側にあるため閉鎖中でした。



さて、上述の池を左に見ながら、巨大な石灰華ドームの左手にまわって奥の方へ進むと、上画像の建物に行き当たります。ここが今回の目的地である入浴施設です。池の上にある閉鎖中の個室風呂棟はVIPというクラスでしたが、こちらの等級はスタンダートなんだとか。玄関で靴を脱いで入館し、正面の受付で料金を支払うと、スタッフの女性が私の手首に赤いリボンを巻きました。どうやら支払い済証の代わりのようです。


 
ここは個室風呂専門の施設。個室はRp9,000とRp12,000という2種類の料金別に分かれているのですが、今回は後者を選択しました。廊下の両側に個室風呂がズラリと並んでいます。この廊下を歩いていると、岩手県の国見温泉みたいなツーンとくる刺激を伴う硫化水素臭が香ってきました。その匂いを嗅ぐと、期待に胸を膨らまさずにはいられません。



私が案内された部屋は9号室。2畳くらいの狭くて飾り気のない個室の中には、浴槽がひとつあるだけ。シャワーや腰掛けなどの備品類は皆無。壁の高さ約1.7mのところに釘が何本が打ち付けられているのですが、これは衣類を引っ掛けるためのものでしょう。このような質素な構造は、台湾やタイの個室風呂を連想させます。国や文化を問わず、モンスーンアジアではどこでも似たような個室風呂を造るんですね。Rp12,000でこの狭さなのですから、これより安い部屋はどれだけ狭いのかな?
でも、そんな狭さなんてここではどうでも良いのです。入室時の浴槽には既にお湯が張られていましたのですが、この湯船がすごい! 公園のシンボルである石灰華ドームを彷彿とさせるほど、全体が細かな鱗状の分厚く白い石灰華で覆われて、元の素材が全く分からないほどコンモリと盛り上がっているのです。その姿を目にして思わず「すげーーっ」と絶叫してしまいました。


 
無造作に削った壁から突き出ているパイプより温泉が注がれており、その雫が垂れる湯口直下には鱗状の模様を描きながら、小さな石灰華ドームが形成されていました。ここではお湯に触れる箇所全てが石灰華で覆われてしまうのです。


 
湯船の温度は40.1℃でpH値は6.49。湯口のお湯をテイスティングしますと非常に強い鹹味にビックリ。もしかしたら海水よりも塩分が濃いかもしれません。そして先述したように刺激を伴う硫化水素臭がはっきりと香ってきます。


 
浴槽は1人サイズですが、日本の湯船に比べるとかなり浅く、肩まで浸かろうとすると、思いっきり寝そべらないといけません。もしかしたら、元々はちゃんとした深さがあったものの、石灰華が分厚く付着することによって浅くなっちゃったのかもしれませんね。上画像で私が入っているような向きならば2人入れるかもしれませんが、この向きではとにかく浅いので、湯浴みした気分にはなれないかも。
先述したように湯船は40℃というぬるいお湯ですから、つい長湯したくなるのですが、非常に塩辛いお湯であるため、この程度の湯加減でも十分に火照り、10分も浸かっていると汗が止まらなくなりました。室内には「入浴時間15〜20分」と記されたプレートが掲示されていたのですが、なるほど、その時間設定には十分納得できます。
プリミティブな作りのお風呂ですから、循環ろ過なんてできるはずもなく、全量完全掛け流しの湯使いです。湯船のお湯は縁の上を越えて床へと流れ落ちてゆくのですが、そのオーバーフローによって、浴槽の側面には白くて美しい鱗状の模様が生み出されていたのでした。

硫化水素とカルシウムの両者を一緒に多く含む強食塩泉って、日本ではお目にかかれませんよね。泉質面で珍しいのみならず、石灰華が産み出した温泉造形美も楽しめる、マニアには堪らない温泉でした。個室風呂なので水着を着用せず裸で入浴できるのも嬉しいところです。


Jalan Raya Ciseeng, Desa Bojong Indah, Kecamatan Parung, Bogor


公園入園料Rp12,000
個室風呂はRp9,000かRp12,000のいずれかを選択。
備品類なし

私の好み:★★+0.5
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東鳴子温泉 中鉢温泉 2016年4月再訪

2017年01月20日 | 宮城県
 
鳴子温泉郷では多様な泉質の温泉が湧出していますが、東鳴子温泉と川渡温泉の境界に当たるエリアは、私が大好きなモール泉系重曹泉の分布域であるため、鳴子の中でも特に贔屓にしたくなるエリアです。今回取り上げる「中鉢旅館」は、拙ブログで約6年前に取り上げたことがありますが(当時の記事はこちら)、久しぶりに飴色の重曹泉に入りたくなったので、立ち寄り入浴で再訪することにしました。余談ですが、中学と高校で私と同窓だった中鉢君は、お父さんが仙台出身だと言っていたのですが、全国的に見れば珍しい中鉢さんという姓は、旧仙台藩領に多い苗字なのでしょうか。
駐車場に車を止め、平屋の別棟を貫く通路を抜けて、母屋の玄関へと向かいます。


 
本館の玄関周りは前回取り上げた時とほとんど変わっておらず、その安定性にホッとします。でも玄関近くにある源泉前の蹲踞には、かつては筧からチョロチョロとお湯が注がれていましたが、今回訪問時はそれが止められていました。



帳場のカウンター脇に設置されている券売機で料金を支払い、廊下を進んで浴室へ。


 

総木造の浴室には太い柱が立ち、その柱に支えられた高い天井には立派な梁が組まれています。床には十和田石が敷かれているので、足から伝わる感触が良好です。静かで品の良い、落ち着いた趣きのあるお風呂です。浴室の片側には洗い場が配置されており、真湯の出るシャワー付きカランが5基一列に並んでいました。


 

内湯の浴槽は(目測で)2.5m×4mの大きな四角い石風呂。湯口から間断なくお湯が注がれており、浴槽縁に2ヶ所ある切り欠けからお湯が溢れ出ていました。そして湯口や切り欠けなどには薄っすらと白い湯の華が付着していました。完全放流式の湯使いですが、投入量をうまく塩梅することによって、湯船は42〜3℃という入り応えのある湯加減に調整されており、肩までお湯に浸かると思わず「ふぅ」と息を漏らしてしまいました。


 

露天風呂も以前訪問時と変わりありません。東屋で屋根掛けされた日本庭園に岩風呂が設えられ、石囲みの湯口からお湯がふんだんに供給されています。5〜6人サイズのこの露天風呂は、内湯同様に放流式の湯使いですが、外気の影響を受けるためか、内湯よりもぬるくなっていました(私の体感で40℃前後か)。内湯は少々熱めですから、長湯するには露天の方が良いかもしれません。温泉成分の付着により、湯口の流路は灰白色に染まっていました。

前回取り上げた馬場温泉の近所に位置しており、いずれも泉質名は純重曹泉で、お湯の特徴は総じて言えば似たような感じですが、細かく見てゆくといろんな違いに気付きます。まず見た目ですが、馬場温泉では濃い紅茶色であるのに対し、こちらは琥珀色あるいは飴色と表現すべき色合いに微濁しています。そして湯中では同色の細かな湯の華が浮遊しています。泡付きに関しては、馬場温泉の1号源泉(外の湯小屋)と2号源泉(内湯)の中間といった感じで、1分以上浸かっていると肌に気泡が少しずつ付いてきました。湯面からは油性インクのようなアブラ臭と木材臭をミックスしたような香りが漂い、お湯を口に含むと口腔粘膜がイガイガする焦げたような苦味、重曹的清涼感、そして少々の甘味が感じられました。湯に浸かるとツルツルスベスベの滑らかな浴感に包まれ、湯上がりは粗熱の抜けが良く、さっぱり爽快な気持ち良さが持続しました。立派な浴室と露天の両方に入れ、しかもツルスベの重曹泉で湯上がり爽快という、私の好みのストライクゾーンど真ん中に嵌る素晴らしいお湯でした。


石割の梅源泉
ナトリウム-炭酸水素塩温泉 50.3℃ pH7.1 62.8L/min(掘削自噴) 溶存物質1130.4mg/kg 成分総計1265.4mg/kg
Na+:215.8mg(80.67mval%), Ca++:18.8mg, Mg++:7.4mg, Fe++&Fe+++:1.0mg,
Cl-:16.7mg, HS-:0.2mg, S2O3--:0.2mg, SO4--:55.9mg(9.97mval%), HCO3-:589.5mg(83.06mval%),
H2SiO3:188.2mg, CO2:134.8mg, H2S:0.2mg,
(平成21年11月4日)

JR陸羽東線・鳴子御殿湯駅より徒歩25分(2.0km)
宮城県大崎市鳴子温泉要害38−5  地図
0229-84-7951
ホームページ

立ち寄り入浴11:00〜17:00
500円(湯めぐりシール使用不可)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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東鳴子温泉 馬場温泉の内風呂

2017年01月18日 | 宮城県
 

鳴子の馬場温泉といえば、敷地内の湯小屋(左下or最下画像)がマニア垂涎の極上湯として有名で、私も何度かお世話になっていますが、お宿の内湯には何年もの間ご無沙汰でしたので、鳴子へ立ち寄った某日、久しぶりに内湯で日帰り入浴することにしました。


 
鳴子の湯めぐりチケットを片手に玄関を入って入浴をお願いしますと、スムーズに対応してくださいました。



フローリングの館内は明るく綺麗。浴場出入口は帳場の右斜め前。男女が隣り合わせで並んでいます。
クランク状に折れ曲がっている脱衣室を抜けてお風呂へ。


 
浴室に入った途端、芳しいモール泉の香りに包まれました。白いタイル張りの室内窓側に後述する浴槽が据えられ、その手前右側に洗い場が配置されています。洗い場には真湯の出るシャワー付きカランが3基並んでいました。



浴槽はほぼ三角形ですが、細かく観察しますと野球のホームベースを歪めたような5角形をしており、7〜8人は入れそうなサイズを有しています。3mほどの手前側長辺には木材が用いられており、見た目に柔和な印象を与えていました。三角形の頂点に当たる最奧部にはお湯の排出口が口を開いており、浴槽のお湯は全量がそこから流れ去ってゆきます。湯使いは完全掛け流し。


 
室内のタイルはホワイトですが、浴槽内にはグレーのタイルが採用されており、お湯は紅茶のような濃い色を帯びているため、槽内底面が視認しにくく、またツルスベの強い泉質ゆえ滑りやすいので、足元を慎重に確認しながら湯船に入りました。
投入口からは絶え間なく温泉が投入されており、湯気とともに先述の芳香を放っています。紅茶色の湯中では同色系の薄くて細かい湯の華がチラホラと舞っていました。外の湯小屋に張られているお湯は馬場の湯1号という源泉ですが、こちらはそれと異なる馬場の湯2号源泉であり、1号泉と同じくモール泉の特徴がよく表れているものの、1号泉との決定的な違いは泡付きの多寡で、全身気泡に覆われる1号泉と異なり、この2号泉ではうぶ毛に細かな気泡が少々付着する程度なので、1号泉のアワアワを体感しちゃうと、ちょっと面白みに欠けるかもしれません。でも、ツルツルスベスベの大変滑らかな浴感や、燻した木材を連想させる芳醇な香り、そして口腔や喉の粘膜に苦味が残るような焦げ味がはっきりと感じられ、湯上がりの爽快感も極上。今回の入浴を通じて、泡付きを除けば決して1号泉に引けを取らない素晴らしいモール泉であることを再確認することができました。


馬場の湯2号
ナトリウム-炭酸水素塩温泉 48.0℃ pH6.9 溶存物質1573.5mg/kg 成分総計1087mg/kg
Na+:315.5mg(83.10mval%), Ca++:20.0mg(6.06mval%), NH4+:12.0mg, Mg++:8.3mg,
Cl-:53.1mg, I-:1.4mg, HS-:0.2mg, S2O3--:0.7mg, HCO3-:915.8mg(88.55mval%),
H2SiO3:199.8mg, CO2:195.0mg, H2S:0.2mg,
(平成26年11月6日)
加水加温循環消毒なし

JR陸羽東線・鳴子御殿湯駅より約15分(1.2km)
宮城県大崎市鳴子温泉字馬場102  地図
0229-83-3378

11:00~20:00(土曜は15:00まで)
500円(湯めぐりチケット2枚)
シャンプー類・ドライヤーあり、貴重品は帳場預かり

私の好み:★★★
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北投温泉 景泉浴室

2017年01月17日 | 台湾
 
前回記事に引き続き、昨年ブログで紹介し忘れた台湾の温泉をピックアップ致します。
台北市街の超有名温泉地である北投温泉は、あくまで私の個人的見解ですが、宿泊でも日帰り入浴でも、快適だけど極端に高いか、あるいは安いけど極端に狭い(あるいは古い)かのいずれかに分かれる傾向があるようです。昨年の某日に台北市内で滞在していた時、夕食を済ませてホテルへ戻る前に強酸性のお湯で身を引き締めたくなったので、MRT(地下鉄)で北投へ向かったのですが、単にひとっ風呂浴びるだけなので、後者に属する温泉施設を利用することにしました。その時訪れたのは、地熱谷の入口に建つマンション1階の「景泉浴室」です。駅から徒歩圏内で且つ未訪問であるという点でこちらを訪れたのでした。個室風呂専門の施設です。


 
お隣には以前このブログで取り上げたことのある「新北投温泉浴室」があり、こちらと同じように個室風呂を専業としているのですが、「新北投温泉浴室」の個室(一人用)は130元であるのに対し、こちらは150元と20元高いためか、宵の口だというのにお客さんの姿は見当たらず閑散としていました。個室には最もシンプルな個人湯(一人用)の他、二人用や家族用など利用人数に合わせた個室が用意されている他、花崗岩浴室なるものもあり、料金設定は普通の個室の倍となっていました。お風呂で花崗岩ということは、つまり御影石ということかな?
番台の前には「艶景美泉」と記された朱塗りの額が掲げられていますが、決してお風呂から景色が眺められるわけではありませんので悪しからず。


 
受付の前には天然温泉である証が掲示されていました。またカウンターの後ろには、料金表と並んで「石鹸は使わないで」という文言が掲示されていたのですが、北投の温泉は強酸性で石鹸が中和しちゃいますから、使用禁止どころか、使おうと思っても使えません。


 
カウンターでテレビを見ていたおばちゃんに入浴したいと申し出て料金の150元を支払うと、たくさんの個室が並ぶ薄暗い廊下を進んで、その中の一室へと案内してくれました。


 
浴室は台湾の個室風呂によくある典型的な構造。タイル張りの狭い浴室いっぱいに一人サイズのFRP製バスタブが据えられ、ドア脇には小さな棚、そしてドア内側には衣服を引っ掛けるフックが取り付けられていました。シャワーなどは無いので、桶でバスタブのお湯を直接汲んで掛け湯することになります。なお、室内に靴を置く場所は無く、掛け湯をしたら床は悉くビショビショになってしまいますので、靴はドア外側の廊下に置いておきましょう。
なお(上画像でも写っていますが)ドア内側に表示されているように、利用時間は40分間です。客が入室すると、おばちゃんが番台のホワイトボードに各室の終了時間を書いて、40分を超えないよう時間管理していました。


 
こちらの貸切風呂は利用する度にお湯を張り替えるため、入室時のお風呂は空っぽです。利用時間は限られていますから、入室してすぐにコックを開け、備え付けのスポンジで槽内を軽く洗ってから、栓をしてお湯を張りました。入浴できる嵩まで溜まるのに、5分強は要しました。



コックから吐出される時点の温度は41.6℃でしたから、湯船ではさらにぬるくなります。配湯や貯湯される過程で冷めちゃうのかな。温度はいまひとつ物足りませんが、さすが北投の青磺だけあり、pH計はpH1.18という強酸性を表示しました。日本では草津温泉や玉川温泉など遠方まで行かないと入れない強酸性のお湯が、台北では市街地で入れるのですから、台湾の温泉環境ってすごいですね。お湯からは酸っぱい匂いがほんのり香るものの、酸が強すぎてガスがお湯から遊離できないのか、無臭と言っても差し支えないほど匂いはかなり薄い状態です。しかしながら、お湯の雫がちょっとでも口に入ると、口腔の粘膜が一気にキュッと収斂する強烈な酸味が広がり、酸味のみならず、塩味、渋み、えぐみなど様々な味覚が波状攻撃のように粘膜を刺激してきました。このお湯を口に含んだら、歯が溶けちゃうかもしれませんね。
湯中では強酸性のお湯らしいヌルヌルを伴うツルスベ浴感がはっきりと全身に伝わり、肌がツルッと生まれ変わったかのような感覚になりました。天然のケミカルピーリングですね。でも湯上がりからしばらく経つと少々ベタつきます。シャワーなど上がり湯が無いため、強酸性のお湯が肌に残るんですね。この施設に限りませんが、肌の弱い方に北投温泉は奨められません。


 
余談ですが、以前拙ブログで取り上げたことのあるお隣の「新北投温泉浴室」は、ブログで紹介した当時は温泉施設専業でしたが、その後リニューアルされたらしく、昨年春の時点で表の姿がコンビニ「Hi-Life」に変わっており、コンビニのレジが温泉の受付となっていました。何らかのお店と兼業する温泉施設は日本でもたまに見かけますが、コンビニ兼業の温泉は珍しいですね。


氯化物硫酸鹽泉(直訳すると塩化物硫酸塩泉) 40.5℃(※) それ以外のデータ不明
(※)「温度」としか表記されておらず、源泉温度か使用位置温度か不明


MRT新北投駅より徒歩10分弱(約700m)
台北市北投區中山路30號
8:30〜24:00 無休
個人池(一人用)150元/40分、双人池(2人用)300元/40分など
ドライヤー(有料)あり

私の好み:★★
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