仏神水波
諏訪大社 本宮 (撮影 Jerry fish tkc 氏)
創建[編集]『古事記』・『先代旧事本紀』では、天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の降臨に先立ち、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が大国主命に国譲りするように迫ったとされる。これに対して、大国主命の次男である建御名方命が国譲りに反対し、武甕槌命に相撲を挑んだが負けてしまい、諏訪まで逃れた。そして、以後は諏訪から他の土地へ出ないこと、天津神の命に従うことを誓ったとされる。説話には社を営んだことまでは記されていないが、当社の起源はこの神話にあるといわれている。なお、この説話は『日本書紀』には記載されていない。
以上はあくまでも神話の域を出ないが、これを基に土着の勢力の上に外から入った神氏によって成立したのが当社であると考えられている。諏訪一帯の遺跡分布の密度・出土する土器の豪華さは全国でも群を抜いており、当地が繁栄していた様子がうかがわれる。
諏訪大社 本宮 神宮寺跡 ( Saigen Jiro氏が撮影)
(以上の記事・写真は「Wiki」から引用しました)
諏訪大社を考えると、私個人は出雲大社の親戚のような気持ちにとらわれる。そして、神社と寺院も近しい関係を保っていると思っている。神宮寺というお寺が全国にある。日本で神仏習合思想に基づき、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂をいう。また、寺院のための神社の場合は、鎮守社という。諏訪大社にもかつて神宮寺があったのである。出雲大社の神宮寺(別当寺)は鰐淵寺である。私はこのことから表題の言葉を思い出したのである。仏と神は水とその波の関係のように切っても切れない関係にあるという意味である。それにしても諏訪大社は支社である諏訪神社が全国に6500社余が分布している、全国区的な神社の本社である。この数は注目に値する。
凰佐久良が鼓笛に復帰するタイミングが近づいている。これは劇団関係者の共通した思いでした。京都の事務局も働きかけをしていた様子でしたが、当の佐久良は進んで復帰しようという意思表示はしませんでした。尾辻綾乃と何か秘密の約束をしているかも知れない。だから、そっとして置いた方がいいのではないか。鼓笛関係者はそう考え、本番はやはり代役の綾乃を立てようという結論に至りました。そこで、「二人の阿国」の稽古は再開されました。ただ一つ今までと違う稽古内容が加わりました。それは殺陣です。古賀所長たちと稽古の様子を見学していて気が付きました。
所長、殺陣はどこで入るんですか。
いや、分からない。殺陣師は市川劇団の女性殺陣師の佐竹薫子という人らしい。
私、数日前、ご縁神社を拝んでいる姿を見ました。女ながら身のこなしがピシッとしていて気持ちよかったです。他に麗華さんと綾乃さんがいました。
二人の阿国が太刀を使うのかも知れない。
えっ、女の決闘ですか。
そういうことかも知れない。
そりゃ面白そうじゃないですか。
見せ場にはなると思う。喜多川さんも稽古に加わったので、いよいよ最後の仕上げを迎えた。今度は関東にも行くので相当覚悟して準備しないと評判を落とすことになる。だからみんな必死だと思う。
ああ、それから気になっていたことがあるんですが。
分かった。後ろから前へ天井に張ってあるロープだね。あれも見せ場の一つみたいだね。
当初、佐久良さんが飛んでステージに上がるということになってた筈ですね。
その予定だったけど、綾乃さんに代わったから、どうなることか。
所長、私は、そこで何かが起こるという気がするんですが。
何が起こるんだね。
いや、私は、ふと、そんなことを・・・。
貴方の様子を見ていると、以前とは随分違った感じがするんだけど。
違った感じと言いますと。
旨く言えないけれど、ずっと遠くを見るような眼姿をすることが・・・。
そうでしょうか。ただ、私は、ときどき観音山にお参りしたり、ご縁神社を拝んだりしているだけです。
それだよ、それ。過去が吹っ切れて、仏神の・・・なんと言うか、仏神水波。・・・霊力が乗り移ったという感じだけど。
止めてください、所長さん。私は、以前の小心者で変わりはないです。
小心者ね、そうかなあ。
そうですよ。
しかし、貴方がいると周りでいろいろなことが起こる。
よしてください。所長さん、気持ち悪くなります。
いや、いや、今にもすごい人になるような気がする。新宮春子さんに会ったんでしょう。貴女の言うお母さんに。
えっ、どうしてご存知ですか。
仙女さんから聞きました。
えっ、仙女さん。
そうです。仙女さんは新宮さんと親しい仲です。お気の毒に、体調が優れないとか聞いています。
すみません。ノーコメントです。許してください。
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諏訪大社 本宮 (撮影 Jerry fish tkc 氏)
創建[編集]『古事記』・『先代旧事本紀』では、天照大神の孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の降臨に先立ち、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が大国主命に国譲りするように迫ったとされる。これに対して、大国主命の次男である建御名方命が国譲りに反対し、武甕槌命に相撲を挑んだが負けてしまい、諏訪まで逃れた。そして、以後は諏訪から他の土地へ出ないこと、天津神の命に従うことを誓ったとされる。説話には社を営んだことまでは記されていないが、当社の起源はこの神話にあるといわれている。なお、この説話は『日本書紀』には記載されていない。
以上はあくまでも神話の域を出ないが、これを基に土着の勢力の上に外から入った神氏によって成立したのが当社であると考えられている。諏訪一帯の遺跡分布の密度・出土する土器の豪華さは全国でも群を抜いており、当地が繁栄していた様子がうかがわれる。
諏訪大社 本宮 神宮寺跡 ( Saigen Jiro氏が撮影)
(以上の記事・写真は「Wiki」から引用しました)
諏訪大社を考えると、私個人は出雲大社の親戚のような気持ちにとらわれる。そして、神社と寺院も近しい関係を保っていると思っている。神宮寺というお寺が全国にある。日本で神仏習合思想に基づき、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂をいう。また、寺院のための神社の場合は、鎮守社という。諏訪大社にもかつて神宮寺があったのである。出雲大社の神宮寺(別当寺)は鰐淵寺である。私はこのことから表題の言葉を思い出したのである。仏と神は水とその波の関係のように切っても切れない関係にあるという意味である。それにしても諏訪大社は支社である諏訪神社が全国に6500社余が分布している、全国区的な神社の本社である。この数は注目に値する。
凰佐久良が鼓笛に復帰するタイミングが近づいている。これは劇団関係者の共通した思いでした。京都の事務局も働きかけをしていた様子でしたが、当の佐久良は進んで復帰しようという意思表示はしませんでした。尾辻綾乃と何か秘密の約束をしているかも知れない。だから、そっとして置いた方がいいのではないか。鼓笛関係者はそう考え、本番はやはり代役の綾乃を立てようという結論に至りました。そこで、「二人の阿国」の稽古は再開されました。ただ一つ今までと違う稽古内容が加わりました。それは殺陣です。古賀所長たちと稽古の様子を見学していて気が付きました。
所長、殺陣はどこで入るんですか。
いや、分からない。殺陣師は市川劇団の女性殺陣師の佐竹薫子という人らしい。
私、数日前、ご縁神社を拝んでいる姿を見ました。女ながら身のこなしがピシッとしていて気持ちよかったです。他に麗華さんと綾乃さんがいました。
二人の阿国が太刀を使うのかも知れない。
えっ、女の決闘ですか。
そういうことかも知れない。
そりゃ面白そうじゃないですか。
見せ場にはなると思う。喜多川さんも稽古に加わったので、いよいよ最後の仕上げを迎えた。今度は関東にも行くので相当覚悟して準備しないと評判を落とすことになる。だからみんな必死だと思う。
ああ、それから気になっていたことがあるんですが。
分かった。後ろから前へ天井に張ってあるロープだね。あれも見せ場の一つみたいだね。
当初、佐久良さんが飛んでステージに上がるということになってた筈ですね。
その予定だったけど、綾乃さんに代わったから、どうなることか。
所長、私は、そこで何かが起こるという気がするんですが。
何が起こるんだね。
いや、私は、ふと、そんなことを・・・。
貴方の様子を見ていると、以前とは随分違った感じがするんだけど。
違った感じと言いますと。
旨く言えないけれど、ずっと遠くを見るような眼姿をすることが・・・。
そうでしょうか。ただ、私は、ときどき観音山にお参りしたり、ご縁神社を拝んだりしているだけです。
それだよ、それ。過去が吹っ切れて、仏神の・・・なんと言うか、仏神水波。・・・霊力が乗り移ったという感じだけど。
止めてください、所長さん。私は、以前の小心者で変わりはないです。
小心者ね、そうかなあ。
そうですよ。
しかし、貴方がいると周りでいろいろなことが起こる。
よしてください。所長さん、気持ち悪くなります。
いや、いや、今にもすごい人になるような気がする。新宮春子さんに会ったんでしょう。貴女の言うお母さんに。
えっ、どうしてご存知ですか。
仙女さんから聞きました。
えっ、仙女さん。
そうです。仙女さんは新宮さんと親しい仲です。お気の毒に、体調が優れないとか聞いています。
すみません。ノーコメントです。許してください。
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