Journal of Agricultual and Food Chemistory. 2001;49:5315での報告です。
(インパクトファクター★☆☆☆☆、研究対象人数★☆☆☆☆)
この研究ではコレステロールが高い方19人について、クランベリージュースを飲む群と飲まない群で、開始前とその後の1カ月ごとの空腹時コレステロール値が測定されました。10人にはシロップ抜きの人口甘味料添加クランベリージュースを、最初の1カ月は1日1杯、2カ月目は1日2杯、3カ月目は1日3杯飲んでもらいました。なお、運動、食事、アルコール消費量については検討対象としませんでした。
その結果、コレステロール値全体に変化は認められなかったものの、3カ月後に善玉コレステロールであるHDLコレステロール値が有意に10%上昇しました。この善玉コレステロールの上昇は心疾患に関するこれまでの疫学的データに基づくと、心疾患リスクの約40%低下に相当する量です。40%低下というのは、例えば、1,000人中5人が心疾患になる確率が、5人の40%に相当する2人分の罹患が減り、1,000人中3人が心疾患になる確率に改善されるという意味です。
クランベリージュースは一般に消費されている果物のどれよりも抗酸化フェノールを多く含んでいるらしいです。
この研究では、運動、食事、アルコール消費量について検討されていないのが玉に瑕ですが、これまでこのブログで紹介した情報をまとめると、1日に30分以上歩き、クランベリージュースを3杯飲み、さらに牛乳を473ml以上飲めば(現実には難しそうですが)、薬の内服に匹敵する心疾患の予防ができる事になりそうです。時々週刊誌を賑わせる何の根拠もない怪しげな健康食品にすがるより、このような身近な食品を摂取するほうが確実ですね。これが科学というものです。
(インパクトファクター★☆☆☆☆、研究対象人数★☆☆☆☆)
この研究ではコレステロールが高い方19人について、クランベリージュースを飲む群と飲まない群で、開始前とその後の1カ月ごとの空腹時コレステロール値が測定されました。10人にはシロップ抜きの人口甘味料添加クランベリージュースを、最初の1カ月は1日1杯、2カ月目は1日2杯、3カ月目は1日3杯飲んでもらいました。なお、運動、食事、アルコール消費量については検討対象としませんでした。
その結果、コレステロール値全体に変化は認められなかったものの、3カ月後に善玉コレステロールであるHDLコレステロール値が有意に10%上昇しました。この善玉コレステロールの上昇は心疾患に関するこれまでの疫学的データに基づくと、心疾患リスクの約40%低下に相当する量です。40%低下というのは、例えば、1,000人中5人が心疾患になる確率が、5人の40%に相当する2人分の罹患が減り、1,000人中3人が心疾患になる確率に改善されるという意味です。
クランベリージュースは一般に消費されている果物のどれよりも抗酸化フェノールを多く含んでいるらしいです。
この研究では、運動、食事、アルコール消費量について検討されていないのが玉に瑕ですが、これまでこのブログで紹介した情報をまとめると、1日に30分以上歩き、クランベリージュースを3杯飲み、さらに牛乳を473ml以上飲めば(現実には難しそうですが)、薬の内服に匹敵する心疾患の予防ができる事になりそうです。時々週刊誌を賑わせる何の根拠もない怪しげな健康食品にすがるより、このような身近な食品を摂取するほうが確実ですね。これが科学というものです。
牛乳のアレルギーがあるので、クランベリーを続けようと思います。そして、歩いています。