以前、「日本チェルノブイリ連帯基金」の鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)が報道陣に「色々意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う」などと発言し、マスゴミが「甲状腺機能に変化」などと見出しに付けて報じ、あたかも原発が原因で甲状腺に異常が生じたかのような不安が広がったことをお伝えしました。
↓
誤っている「日本チェルノブイリ連帯基金」の見解
130人の子どもたちの血液検査でどんな結果が出たかというと、
(1)1人の甲状腺ホルモン(遊離サイロキシン)が基準値を下回った。
(2)7人の甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。
(3)2人は、甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質「サイログロブリン」が基準値を上回った。
ですが、
今回は、そもそも基準値はどのように定められているかということをお伝えしたいと思います。
十分多くの人々の身長や体重をヒストグラムで表すと、上の図のように正規分布になります。健康な人のほとんどの血液検査値も同様にこのような分布になります。
基準値は健康な人の検査値がこのように分布する時、平均値を挟んで95%の人が示す値の範囲と定められます。上の図で赤線で示した内側の部分です。横軸の数値は標準偏差と呼ばれるばらつきの程度を表すもので、95%が入る範囲は標準偏差の1.96倍の範囲になります。
このように血液検査の基準値は、健康な人の95%がその範囲に入る値ですから、健康な人でも2.5%の人は基準値を下回り、2.5%の人は基準値を上回ることになります。
この「基準値」は「正常値」などと呼ばれることが多いのですが、「正常値」と呼ぶのは、厳密には間違いであることがお分かりいただけたのではないかと思います。
さて、130人の2.5%は約3人です。
(1)1人の甲状腺ホルモン(遊離サイロキシン)が基準値を下回った。
(2)7人の甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。
(3)2人は、甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質「サイログロブリン」が基準値を上回った。
ということですが、(1)と(3)は当たり前のことと言えます。(2)は以前お伝えしたように、被ばくしていない子どもたちと比較する必要があります。
「チェルノブイリ連帯基金」のコメントでは、こういう重要な事が考慮されていませんでした。
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誤っている「日本チェルノブイリ連帯基金」の見解
130人の子どもたちの血液検査でどんな結果が出たかというと、
(1)1人の甲状腺ホルモン(遊離サイロキシン)が基準値を下回った。
(2)7人の甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。
(3)2人は、甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質「サイログロブリン」が基準値を上回った。
ですが、
今回は、そもそも基準値はどのように定められているかということをお伝えしたいと思います。
十分多くの人々の身長や体重をヒストグラムで表すと、上の図のように正規分布になります。健康な人のほとんどの血液検査値も同様にこのような分布になります。
基準値は健康な人の検査値がこのように分布する時、平均値を挟んで95%の人が示す値の範囲と定められます。上の図で赤線で示した内側の部分です。横軸の数値は標準偏差と呼ばれるばらつきの程度を表すもので、95%が入る範囲は標準偏差の1.96倍の範囲になります。
このように血液検査の基準値は、健康な人の95%がその範囲に入る値ですから、健康な人でも2.5%の人は基準値を下回り、2.5%の人は基準値を上回ることになります。
この「基準値」は「正常値」などと呼ばれることが多いのですが、「正常値」と呼ぶのは、厳密には間違いであることがお分かりいただけたのではないかと思います。
さて、130人の2.5%は約3人です。
(1)1人の甲状腺ホルモン(遊離サイロキシン)が基準値を下回った。
(2)7人の甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。
(3)2人は、甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質「サイログロブリン」が基準値を上回った。
ということですが、(1)と(3)は当たり前のことと言えます。(2)は以前お伝えしたように、被ばくしていない子どもたちと比較する必要があります。
「チェルノブイリ連帯基金」のコメントでは、こういう重要な事が考慮されていませんでした。
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