帰国がせまってきました。私が勤めていた病院です。
医療機器の進歩はめざましく、以前お伝えしたようにカプセル型胃カメラも登場しました。今回は鼻からの胃カメラです。一見すると口から入れる場合より怖そうな感じですが、「おえー」っという嘔吐反射は舌の根本(舌根)に物が触れることにより起こるので鼻からファイバーを入れれば嘔吐反射を誘発することなく口から入れるよりも楽です。
これまでの口から入れる胃カメラは細いものでも直径が8mmでした。2002年にフジノンという日本の会社が直径5.9mmの胃カメラを開発・発売して鼻からの胃カメラが始まりました。その後この会社は東芝と合弁して現在はフジノン東芝ESシステムとなっています。
この開発は他のメーカーにも刺激をあたえ、最近ではオリンパス社が最大径5.2mmというGIF-N260を発売しましたし、ペンタックス社は最大径5.3mmのEG-1540を発売しました。フジノン東芝ESシステム社は、最大径4.9mmの世界最細径スコープを発売する予定です。
実際に体験された方に、口から入れる胃カメラと較べて楽だったかというアンケートをすると9割強の方が楽だったと答えているそうです。残りの1割の中にはもともと口からの胃カメラが苦痛でない方が含まれていますので、鼻からの胃カメラの効果は絶大です。ついでに声帯も観察できますので、声帯ポリープも見つけられます。
例えばオリンパス社製のものでは上下2方向しかアングルがかからず操作しにくいとか、ペンタックス社製のものでは鉗子孔と送水孔が同一であるためレンズのくもりを取りにくいなど、術者側への不都合はあるものの、将来これらが改善されれば爆発的に普及すると考えられます。
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実際に体験された方に、口から入れる胃カメラと較べて楽だったかというアンケートをすると9割強の方が楽だったと答えているそうです。残りの1割の中にはもともと口からの胃カメラが苦痛でない方が含まれていますので、鼻からの胃カメラの効果は絶大です。ついでに声帯も観察できますので、声帯ポリープも見つけられます。
例えばオリンパス社製のものでは上下2方向しかアングルがかからず操作しにくいとか、ペンタックス社製のものでは鉗子孔と送水孔が同一であるためレンズのくもりを取りにくいなど、術者側への不都合はあるものの、将来これらが改善されれば爆発的に普及すると考えられます。
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