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医者から詳しく聞かされない医療情報:セカンドオピニオン

誤解と批判を恐れない斜め後ろから見た医療情報

病院・診療所の診察料(画像検査料)

2006年05月28日 | 総合
前回まで、医療機関で必要になる診察料についてお伝えしました。今回はレントゲン検査などの画像検査料に関してです。

風邪をこじらせた時は胸部のレントゲン写真を撮り肺炎がないか確認することもありますし、頭痛がひどい場合は脳腫瘍ができていないか頭部CTを撮ることもあります。この時、私たちはただ医者に言われるままの検査(医療サービス)を受けることになるのですが、そのサービスの値段がいくらなのか、全く知らされません。実際、医者でさえ正確に知らないことが多いのです。それって、おかしいと思いませんか?

まず、最も身近なレントゲン検査についてお話します。
単純レントゲン写真ですが、病院では、単純X線、あるいはX-pと言われたり書かれたりします。X-pのpはplainの頭文字で「プレーン」つまり「ありのまま」という意味で、造影剤を使う造影レントゲン写真と区別されます。単純レントゲン写真は、骨折が疑われた場合はその患部で、腹痛の場合は腹部でと様々な用途があります。

それに、例えば七五三の記念写真などの場合は、他人が見る場合はともかく、その家族が見る場合は「この子は太郎君と考えていいだろう」などという写真の解釈など必要がないですね。でも病院で行う画像検査では、「この影は肺炎と考えていい」とか「腸閉塞をおこしている」とか、写真を解釈(診断)する必要があります。そのままではただのフィルムなのです。そこで撮影料と同時に診断料がかかることになります。

最近は病院のレントゲン写真もデジタル化されてきており、デジカメで撮った写真のように、クッキリ鮮やかに見えます。デジタル画像処理されている場合は600円が加算されます。高いお金を出してデジタル画像処理できる装置を買ったのだからと、その原価償却のためです。

単純レントゲン写真(1枚の場合):撮影料650円+画像診断料850円+デジタル画像処理600円=2,100円
単純レントゲン写真(2枚の場合):撮影料650円X1.5+画像診断料850円X1.5+デジタル画像処理600円=2,850円


同じ場所を方向を変えて撮る場合は2枚目からは半額で、6枚目以上は料金を加算できなくなっています。そりゃそうでしょうね。患者さん(消費者)にその枚数を選ぶ権限がないのですから、レントゲンを撮ったら撮っただけ料金が取れたら、不必要な撮影が増えてしまいます。ただし、上限が6枚なのか、5枚に引き下げられるのか、こういったところで医療関係者と厚生労働省の攻防が繰り広げられることになるのです。

次に、バリウムを飲んで胃の検査をする場合ですが、これは透視といってX線を一定時間連続して使うことになりますから、値段は少し高くなります。

透視レントゲン写真:撮影料1,100円、画像診断料1,100円、デジタル画像処理600円

もちろん、バリウムを飲んで胃の検査をする場合、これらの料金以外にバリウムの料金や終わった後の下剤の料金がかかるのは言うまでもありません。


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