橡の木の下で

俳句と共に

第25回「橡の芽投句欄」選後鑑賞

2022-01-01 10:13:32 | 小・中学生の俳句募集
 第二十五回橡の芽投句欄   選 亜紀子

一席    
 
    東京 年長 吉藤涼真
ひゃくななじゅっかいなわとびとんであせかいた
 
 すごい、なわとびめいじん。あつさもふっとぶ、おおあせ。そのままはいくになっちゃうのもすごい。

二席    
 
    岐阜 中一 安藤琴美
帰り道夕日かたむく秋の色

 学校帰りでしょうか。秋の日の家路はいつもこんな色に思えます。夕日かたむくという語がいいです。

三席

 岐阜 中一 福井心満
すすき伸び景色が変わる通学路
  
 こちらは登校の時の通学路かと思いました。何か感じがちがうと思ったら、すすきの穂がのびていたんですね。この気づきがいいです。

秀逸 

 吉岡 中二 飯田楓乃音
鰯雲見上げて走るグラウンド

 吉岡 中二 加藤卯月
手を振ってすすきの中に消える人

 岐阜 中一 堀井咲来
遊ぶ場所コスモスが咲くあの広場

 岐阜 中一 渡辺かずは
爽やかな風が体をふきぬける

 岐阜 中一 馬場翔
流れ星僕が見てると流れない

 吉岡 中一 佐藤花音
なつかしのほうきを作ったすすきかな

 岐阜 中一 竹内宝石
夕立が海とかぶさるぜっけいだ

 岐阜 中一 村瀬早紀
お月見だとかいいながらゲームする

 岐阜 中一 小川葵
蜻蛉から急に始まるおにごっこ

佳作   

 東京 小三 吉藤蒼一郎
夏の朝水の中でのおにごっこ

 大津 小四 髙橋朝海
蝉の声なんびきいるのか目が覚める

 横浜 年長 吉藤康太郎
せみがなくぼくのおとうとうまれたひ

 久留米 小二 大野みずき
秋晴れでねこも子犬も昼ね中

 前橋 小五 真藤桃亜
草の色イメージチェンジ心も秋

 前橋 小一 真藤梨亜
どんぐりをたくさんひろうなにつくろう

 四日市 小五 榊史帆 
毒きのこにょきにょきと森うすぐらい

 岐阜 中一 佐伯美月葵
作りたい桃を使った桃タルト

 岐阜 中一 渡邊青空
友人とどんぐりごまでたいけつだ

 岐阜 中一 三品明日香
虫の音は夜が本当オーケストラ

 岐阜 中一 馬場貴大
黒煙が上がり飛び出る秋刀魚だよ

 岐阜 中一 木下瑛介
下校中ほのかに香る銀杏が

 岐阜 中一 赤塚亮介
いわし雲翌日雨は予想した

 岐阜 中一 藤田未唯
イチョウの葉ちょうちょみたいと笑う君

 岐阜 中一 長塚蒼馬
なつかしい思い出うかぶ運動会

 岐阜 中一 各務希々花
夕焼けの光につつまれ帰宅する

 岐阜 中一 栗本愛佳
どんぐりが帽子をぬいだ暑いのか
 
 岐阜 中一 長谷部流星
はっこの声は焼きいも屋さんだ走り出す

 岐阜 中一 安田愛美
柿の木にほんとにサルがいるんだな

 岐阜 中一 荒川梨々夏
秋さみしいなどんどんくらくなっていく

 岐阜 中二 堀江冬柚
美味しそうゆげ立ちこもるさつまいも

 岐阜 中二 岩田壮臣
登校中肌で感じる秋の風

 岐阜 中二 村田果杏
お父さん秋刀魚さばきの達人だ


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