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橡の木の下で

俳句と共に

平成24年「橡」11月号より

2012-10-27 10:00:06 | 俳句とエッセイ

秋の声        亜紀子

 

木下闇より剥れ出る黒揚羽

軒交はす佃の路地の秋の声

烏相撲尻の真白く奉る

目覚ましの朝の鈴ふる四十雀

もの綴る楽しさ知るや鉦叩

秋草や幼な手をふる箱車

蜘蛛の囲の全きひとつ露の庭

それぞれの家路に月のさしわたり

 

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