橡の木の下で

俳句と共に

第8回「橡の芽投句欄」選後鑑賞

2017-11-23 09:03:20 | 小・中学生の俳句募集

選後鑑賞  亜紀子

一 席

福 岡 小三 松 本 馨 子

青さぎが羽を広げた水しぶき

川でしょうか、湖でしょうか。大きな水鳥、青さぎが羽ばたき、水

のとびちったしゅん間。カメラの目で見つめたような一っしゅん。涼しそうです。

二 席

東 京 中一 榑 松 はる香

かがり火で五橋を照らすう飼いかな

 日本三名橋のひとつ、山口県岩国の錦帯橋は五連のアーチ橋、また

の名を五橋。う舟のかがりに照らされる夜の景色、見てみたいです。

三 席

東 京 小 三 鳥 越 晴 椛

夏休みみんななっちゃうなまけもの

 みんな、ゆっくり、のんびり夏休みをすごせるといいですね。

 

佳 作

ふろあがりパパのつくったかきごおり   宇 治 四歳 まえあやの

菜の花が畑の中ではしゃいでる  富 岡 小五 山田 結巴

くわのみがまだみどりいろくろくなれ   富 岡 小一 高田 修吾

オクラの芽朝日でキラキラ光ってる   富 岡 小三 こぬまくんぺい

朝がおさんどこまでいくのこっちだよ   富 岡 小三 たのあやか

ドライブで緑の中に出発だ  富 岡 小五 中澤 拓土

夏終わり花火と共に散って行く  吉 岡 中三 瀧川 光城

庭の中めちゃデカきゅうりがかくれてた   横須賀 小三 鈴木なのは

無人島キャンプ波にお皿をさらわれる  岐 阜 中一 豊田 椎乃

 

選外佳作

あったらな虹でできてるすべり台 東 京    武元  怜

あさがおのめがでてきたようれしいな   富 岡 小一 やまだゆあ

スーパーにすいかがあるよもう夏だ   富 岡 小一 小沼 龍平

白いちごまほうみたいにとろけたよ   富 岡 小一 今井琳太郎

見上げたらアイスのようなくもはっけん   富 岡 小二 よし田るきあ

くわがたがむしかごの中でけんか中  富 岡 小五 田中 莉乃

せみの声すがたは見えぬが聞こえるよ   富 岡 小五 五十嵐和心

つばめがねそとでわいわいおおにぎわい   富 岡 小五 広瀬  悠

かえるたち大合唱だ夏の夜  富 岡 小五 佐藤 小春

冬桜きらきら光ってきれいだな  富 岡 小五 佐藤 珠羽

つゆになりあさがおぬれてきれいだな   富 岡 小六 小間 峻人

つゆの中雨がぴとぴと歌ってる  富 岡 小六 赤見 俊輔

太陽がギラギラてらす人々を  富 岡 小六 工藤亜莉紗

雨の日は虫たちみんな雨やどり  富 岡 小六 菊池 彩花

かき氷あまいシロップ雪の山  富 岡 小四 蜂須 結人

田んぼにね水がはいってすずしそう  富 岡 小三 やなぎさわこ羽

かたつむり葉っぱの上をさんぽする  富 岡 小三 田中いろ葉

げんかんに毎年作るつばめのす  富 岡 小三 羽鳥 成海

さくらさきまわりをみてもまんかいだ  富 岡 小五 石井れいか

散ってゆく窓を彩る花火かな  吉 岡 中三 山田 晴佳

水上に光散りゆく花火かな  吉 岡 中三 金本 夏奈

夕焼けの空を背にして帰宅する  吉 岡 中二 近藤 晃平

しくじって落としたスイカ運ぶ蟻  吉 岡 中一 佐藤 優妃

おとまりだきゃんぷふぁいやーたのしいぞ   鎌 倉    谷  衣麻

なつのあさすずめはしろいはらをみせ   東 京 小一 吉藤 心菜

快晴の空にどでんと入道雲  東 京    田口煌太郎

はしの下あつさをよけてしかのれつ   東 京    榑松すずか

口笛に子山羊飛び出す草いきれ  岐 阜 中三 豊田 風露

さぎ草や風にふかれてとんでいる  東 京 小三 厚地美彩子

ピアノひく私のじゃまするせみの声   久留米 小六 大野 慈峰

ひまわりは夏の第二の太陽だ  東 京 小六 鳥越 大暉