橡の木の下で

俳句と共に

草稿11/05

2017-11-05 10:02:34 | 一日一句

目を奪ふぬるで紅葉も峡のバス

杉襖無言の冬が立ちてをり

葛枯るる山峡に名の吟醸酒

溜息のごと落葉降るしじまかな

道朽ちて墓域へ出づる紅葉谷

一陣の風の紅葉や滝の前

きりもなく峡の流れに紅葉かな

芋茎干す山川べりに家を構へ

野路菊の坂のつづきに山城址

亜紀子