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橡の木の下で

俳句と共に

草稿05/16

2011-05-16 10:00:55 | 一日一句

満満と水の五月の木曽長良

山科の青葉に沈む湖西線

逝く春や翁をしたふ近江びと

湖薄暑翁五十の死を思ふ

先頭の白帆舵切る湖五月

社頭の儀葵しをれて到りけり

わらは女のお喋りしつつ日の盛り

日傘置き今様牛車争ひか

うへびとも鼻の頭を日焼けせる

賀茂斎王衣もくづさず足替ふる

賀茂斎王立ち居に衣を直さるる

頭を下げて桂若葉に祓はるる

葵祭長々し裳を舞ひをさむ

賀茂祭馬も低頭神の前

青嵐あらがふ馬に鞭当てて

賀茂祭果てて瀬の鳴る夕まぐれ


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