満満と水の五月の木曽長良
山科の青葉に沈む湖西線
逝く春や翁をしたふ近江びと
湖薄暑翁五十の死を思ふ
先頭の白帆舵切る湖五月
社頭の儀葵しをれて到りけり
わらは女のお喋りしつつ日の盛り
日傘置き今様牛車争ひか
うへびとも鼻の頭を日焼けせる
賀茂斎王衣もくづさず足替ふる
賀茂斎王立ち居に衣を直さるる
頭を下げて桂若葉に祓はるる
葵祭長々し裳を舞ひをさむ
賀茂祭馬も低頭神の前
青嵐あらがふ馬に鞭当てて
賀茂祭果てて瀬の鳴る夕まぐれ
満満と水の五月の木曽長良
山科の青葉に沈む湖西線
逝く春や翁をしたふ近江びと
湖薄暑翁五十の死を思ふ
先頭の白帆舵切る湖五月
社頭の儀葵しをれて到りけり
わらは女のお喋りしつつ日の盛り
日傘置き今様牛車争ひか
うへびとも鼻の頭を日焼けせる
賀茂斎王衣もくづさず足替ふる
賀茂斎王立ち居に衣を直さるる
頭を下げて桂若葉に祓はるる
葵祭長々し裳を舞ひをさむ
賀茂祭馬も低頭神の前
青嵐あらがふ馬に鞭当てて
賀茂祭果てて瀬の鳴る夕まぐれ