橡の木の下で

俳句と共に

草稿11/12

2010-11-12 09:16:19 | 一日一句

秋麗の裾野を長くひきにけり

水脈ひけば皆輝きて小春凪

葛乱る新横浜の駅裏に

柿照りて小鳥来て人うららなり

「ズーラシア」

羽持つは籠飼ひにされて秋深む

桐一葉夢みる貘の耳動く

真っ直ぐに尾を垂れ秋を送る猿

哲学するオランウータン一葉落つ

枯れてなほ桂落葉の香の甘き

秋澄むや象の脊梁高くして

 

亜紀子