秋麗の裾野を長くひきにけり
水脈ひけば皆輝きて小春凪
葛乱る新横浜の駅裏に
柿照りて小鳥来て人うららなり
「ズーラシア」
羽持つは籠飼ひにされて秋深む
桐一葉夢みる貘の耳動く
真っ直ぐに尾を垂れ秋を送る猿
哲学するオランウータン一葉落つ
枯れてなほ桂落葉の香の甘き
秋澄むや象の脊梁高くして
亜紀子
秋麗の裾野を長くひきにけり
水脈ひけば皆輝きて小春凪
葛乱る新横浜の駅裏に
柿照りて小鳥来て人うららなり
「ズーラシア」
羽持つは籠飼ひにされて秋深む
桐一葉夢みる貘の耳動く
真っ直ぐに尾を垂れ秋を送る猿
哲学するオランウータン一葉落つ
枯れてなほ桂落葉の香の甘き
秋澄むや象の脊梁高くして
亜紀子