橡の木の下で

俳句と共に

草稿07/28

2010-07-28 09:51:10 | 一日一句
へうへうと酷暑にいます生御魂  亜紀子

電話もめったにはできなくなったが
時折は打たずともりんりん響くようなことがあり
大方は渺渺たる大海のようであり
だんだんと掴みどころが遠くなるようである

中島敦の『名人伝』
巧緻なレトリックの中に真実があると信じていたが
ひとつひとつが、唯に真実であると分かり、
驚きだ。