闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

戦略なき戦争

2009年08月06日 09時47分05秒 | Weblog
今日は、64年前に広島に原爆が落とされた日ですね、まずは黙祷...

今週、NHK総合テレビの深夜に「証言記録」という番組が放送されています、
この番組は、先の戦争の様々な戦闘にスポットを当てて、
実際その戦闘に参加していた元兵士の方の証言や当時の写真などを使って
可能な限り真実を明らかにしようとしている番組です。

実際にこの番組の中で語られる元兵士の方の証言を信じる限り
戦争のかなり早い段階から、もはや軍部のやり方が破綻していた事がわかります。
その段階では、まだ戦術的には力が残っていたものの、
現場の状況を全く把握しておらず、どんぶりの戦略しか持っていなかった
司令部の出す命令が、現実離れしていた事は明らかです。
その典型的な例が、弾薬や食料の補給路の問題です。

実際の元兵士の方の証言を聞くと、当時の司令部がまるで狂った馬が
暴走しているかのような印象を受けてしまいます。
兵器を補充するように頼むと、物資補給の飛行機から補給されたのが
「竹槍」だった事があるそうで、それを見た元兵士は軍部への信頼が
完全になくなったと証言していましたよ。

ナメていますよね、敵が自動小銃でドンパチやってくるのに
こちらは竹槍で闘えというのですからね。
いくら兵器が底をついていたとはいえ「竹槍」を補給とは・・・
それならいっそ補給してくれない方がまだマシだ。

更に最悪なのが「特攻」です、飛行機や人間魚雷です。
それらの悲劇は、特攻機や特攻魚雷に乗せられたのが、
まだ若い人たちだった事です。
平和な時代なら、日本の将来を左右するような能力のあった人かもしれません。
それを日本を破滅に導く無能な司令部の一言で、南方の露と消えたのですから
そういう作戦を考え出し、命令を出した者こそ大国賊ですよ。

私は去年沖縄に行った時、沖縄平和祈念館を見学させて頂きました。
館内の資料をいろいろ拝見しましたが、カルチャーショックでしたね、
私がそれまで、沖縄戦について得てきた知識をはるかに凌駕する程の
悲惨な現実がそこにあった事にです。
沖縄平和祈念館が建っているのが、爽やかな青い空の下、心地よい海風が吹き
澄んだ海が見える素晴らしい場所だけに、
逆にその当時の悲惨さがヒシヒシと伝わってきます。

多分、私が生きている間には、先の大戦のようなグローバルな戦闘は
起こらないと思います、というか起こらないと信じています。
しかし、小規模な衝突やテロが起こる可能性が高いので、
旧日本軍のような無能な作戦ではなく、
日本の政府には、きっちりとした対応ができるように切望します。


今日目に付いた記事:
 ・広島「原爆の日」 市長ら、オバマ大統領の「核なき世界」支持
  ただ忘れてならないのは、オバマのいう核削減は、人道的理由からではなく
  経済的・政治的理由からだという事を忘れてはなりません。

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 ICBMが減っても戦略核兵器を減らさないとねー