3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

「地下鉄(メトロ)に乗って」を何気なくみてしまった-死んだ恋人に会いたくなったら

2013-01-06 17:32:45 | 日記
「地下鉄に乗って」という浅田次郎原作の映画をやっていた。
家人がみようというので何気なくみてしまった。

地下鉄の駅、ふと見ると、高校生のとき死んだはずの兄が歩いている・・・、思わず追いかける。
見知らぬ出口、そこは昭和39年の新中野駅前。それは、子どものころ住んでいた街だった。その日は兄の命日だった。主人公は兄がなくなるほんの少し前の駅前に立っている。

父親の過去の人生も明らかになる。戦後の混乱期に闇で儲けて、高度経済成長の波にのり、今は大会社の社長になった。主人公は兄が死んで間もなく家を飛び出し、弟があとを継いでいるという設定。

戦後のドサクサの日本の風景も交えてなかなか面白かった。カットされているシーンがあるらしく話の流れがつかめないところもあったのだが。

いまは死んでしまった人に会いたいと思うとき、時間を巻戻して生きていた時に戻りたいと思うことがある。
そんな切ない願いを叶えるのはタイムトリップしかない。

あの時、違う道を歩んでいたらどうなったのだろうと思うことがある。
タイムトリップをしてあの時代に戻ってみたくなる。

思い出のなかだけに出てくる人
早くして亡くなった恋人

ふと地下鉄に乗って、亡くなった恋人の面影を探してみたくなる。
見知らぬ出口があったら、そして、それが過去への入口だったらどんなにか良いかと思うこともある。

一挙に20歳の私がいて、恋人がいて、そのあとにくる悲劇を誰も知らない。あの頃の私に戻ってみたいこともある。
青春の街。新宿駅東口や神宮外苑・・・。

コメント
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