この間、偶然 デイスカウが講師をしているNHK趣味百科のテキスト『シューベルトを歌う』を入手した。
これは、1997年のNHK教育TVの番組のテキスト。
シューベルトの3大歌曲からそれぞれいくつかの曲、加えて、湖上で、糸を紡ぐグレートヒェン、野ばらやます、魔王が取り上げられている。
楽譜に、「時間をかけて丁寧」にとか、「この言葉が浮かび上がるように」とコメントが書き込まれていて、大変参考になる。
最後のほうに、米山文明氏のエッセイ『ドイツリートと私の診た名歌手たち』が掲載されていて、これも大変参考になる。
リートを歌う心構えとしてシュワルツコップの名言を引きながら「リート一曲を歌うことはオペラ全曲をうたうのと同じ位の内容をもっていなければいけない」
「リートを一曲歌い終わった後、歌う前と後では人格が変わっていなければならない」とのことである。
リートは心で歌うのだなあとつくづく思う。
心のない演奏は空虚、いかに美声であっても高い技術があっても空虚であってはならない。
米山氏は最後のところで、次のように述べている。
「いかに美声でも、歌唱技術がいかにうまくても、心のない演奏は空虚である。これを支えるのは歌う人であり、蓄積された教養である。」
若く肺活量豊かで、技術的にすぐれた歌手でも、やはり中身がないと薄っぺらにどうしても聴こえてしまう。
リートは年を重ねる度に上手くなっていくように思う。リートは60過ぎなければ本当のところ歌えないような気がしてくる。
NHK教育はこのようなすばらしい番組をもっと世に送り出してほしい。
Eテレなんていわなくて教育TVでいいのにねえ。
だれもお高く止まっているなんて思っていない。
教養は高いところにいつもあるものだからね。
アイドルなんて起用しなくていいんですよ。
これは、1997年のNHK教育TVの番組のテキスト。
シューベルトの3大歌曲からそれぞれいくつかの曲、加えて、湖上で、糸を紡ぐグレートヒェン、野ばらやます、魔王が取り上げられている。
楽譜に、「時間をかけて丁寧」にとか、「この言葉が浮かび上がるように」とコメントが書き込まれていて、大変参考になる。
最後のほうに、米山文明氏のエッセイ『ドイツリートと私の診た名歌手たち』が掲載されていて、これも大変参考になる。
リートを歌う心構えとしてシュワルツコップの名言を引きながら「リート一曲を歌うことはオペラ全曲をうたうのと同じ位の内容をもっていなければいけない」
「リートを一曲歌い終わった後、歌う前と後では人格が変わっていなければならない」とのことである。
リートは心で歌うのだなあとつくづく思う。
心のない演奏は空虚、いかに美声であっても高い技術があっても空虚であってはならない。
米山氏は最後のところで、次のように述べている。
「いかに美声でも、歌唱技術がいかにうまくても、心のない演奏は空虚である。これを支えるのは歌う人であり、蓄積された教養である。」
若く肺活量豊かで、技術的にすぐれた歌手でも、やはり中身がないと薄っぺらにどうしても聴こえてしまう。
リートは年を重ねる度に上手くなっていくように思う。リートは60過ぎなければ本当のところ歌えないような気がしてくる。
NHK教育はこのようなすばらしい番組をもっと世に送り出してほしい。
Eテレなんていわなくて教育TVでいいのにねえ。
だれもお高く止まっているなんて思っていない。
教養は高いところにいつもあるものだからね。
アイドルなんて起用しなくていいんですよ。