3.11以後の日本

混迷する日本のゆくえを多面的に考える

日本の未来は明るいのか

2012-10-30 07:02:38 | 現代社会論
最近、暗いニュースばかりで、日本の未来について悲観的な言説がめだっていたが、それではどんどんダメになっていくとおもったのか、日本はそんなにダメじゃない、沈没なんかしない、という論調がでてきた。榊原氏や竹中氏が何を言っているのか、読んでみないとコメントできないが、しかし個人的にはかなり暗いと思っている。

少子高齢化で、労働力は激減し、所得格差はかなり大きく、不満がたまっている。
政治家はどうしようもないものばかりで、期待できない。
経済は底で、震災の影響もあり、大企業とはいえ、安心できない。ソニーもシャープも大変だ。
年金もやばい。

で、どこに明るい未来があるというのか?

アップルみたいな会社をどんどん資金援助してそだてようっていうのか?

それにしてもあふれる高齢者をどうしようというのか。
いくら、アップルみたいな会社だって、介護が必要な高齢者があふれるような環境では、にっちもさっちもいかない。
働ける年寄りはどんどん働いてもらうにしても、高い技術力をもった年寄りなら歓迎だが、介護が必要、認知症の高齢者となると話は別だ。家族も働きたくても要介護認知症の年寄りを抱えてどうするのか。

日本が致命的なのは、少子高齢化があまりに進行しているということ
資源がないということ
学校教育が崩壊していて、これまでの知的なレベルをキープできない可能性があること。
そして、国際的に活躍できるような人材を育ててこなかったということ
ついでにいえば、子育てが大変で女性の労働力が効率よく社会に還元されていないということ

家族崩壊が進み、精神的バランスを欠く人々が増えていて深刻である。

こういった社会のベースが揺らいでいる日本、明るい未来はどうも描けない。

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仕事・結婚・子どもー努力する価値があるのだろうか「晩婚・未婚化の流れ 小倉千加子さんに聞く」を読む

2012-10-29 07:32:54 | 現代社会論
 
晩婚・未婚化の流れ 小倉千加子さんに聞く、を読んだ。

なかなか面白かった。
仕事と家事と子育てを懸命にする母親は疲れている、ということである。

「結婚しても会社をやめず仕事と家事と子育てを懸命にしている母親は皆、疲れています。銀行に勤めるお母さんは睡眠時間を削っている。毎朝4時に起床。起きたら化粧をしてスーツを着て、それから朝ご飯をつくり、弁当の用意といいます。子どもを起こすのにまた一苦労。幼稚園に送り届けた後、通勤時間が1時間半。戦争みたいです」

 「これでは子どもをたくさ産む余裕はない。国の少子化対策は保育所を増やすことに力を入れてきた。意味ある事業だが、少子化の歯止めになったのか、効果に疑問符も付く。最も大事なのは働く母親や父親に時間的なゆとりを与えること、つまり楽をさせることです。長時間勤務と1日12時間に及ぶ長時間保育がセットの社会はおかしい」


そうなのだ。労働時間を短くしなければ働く母親は早く死んでしまうだろう。


 「女性は結婚後も仕事を手放さず、家庭生活との両立をと厚生労働省はずっと叫んでいる。でも、苦労して両立させるほどの意味ある仕事なのか、パートなどで働く女性は疑っている。単なる企業の利潤追求ではないかと。人びとの動物的な本能を感じる。行政の見方と一般女性の認識とに大きな開きがあります」

 
自己実現のために女性がはたらく、しかし、それは、所詮、資本主義の歯車でしかない、と気づいたとき、何が起こるか。


「若い女性に専業主婦願望が強いのも、結婚して働くのはしんどいという意識があるから。働き方を変えないと未婚化も止まりません」

みな専業主婦に育てられる快感が染み付いている。
働きながら子育てというモデルがないので、できない。
がんばってやっても所詮、歯車、やるせない。

そうこうしているうちに、世界から取り残される日本。
世界の女性の進出はものすごい勢いである。

日本は世界経済フォーラムのランキングでは101位の惨憺たる結果である。
何かが間違っている。
働きすぎで女も男も疲れている。
なのに豊かさを実感できず、強迫的に働く。
そして、子どもはどんどん減る。






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山田登世子さんの「月の別れ」日経の文化欄

2012-10-28 17:09:43 | 文学ノート
私は、山田登世子さんのエッセイが大好きである。
いつも年齢をまったく感じさせない官能的なエッセイ。
魅了される。

10.28の日経の文化欄に「月の別れ」というエッセイが掲載されていた。
月をめぐるエッセイ
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きっと私は月見る齢(よわい)に達していたのだろう。三十代、夜は書にいそしむためにあった。恋愛も研究も、大学勤務も、天を忘れたまま過ぎていった。四十になり、夜は物書く時間になった。書物の海に溺れて、月など見もしなかった。

 それから住まいを変えたとき、五十半ばにさしかかっていた。半世紀、じっと私を見ていた月は、時こそ今と恩寵の滴をそそぎ、ついに私を捕えたのである。以来、私は月の囚(とら)われ人となった。時は五月、春と夏のあわいに眺めた月は、おおきく赤くにじんで、ときに悩ましく官能の色にきらめいた。


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月はいつも文学の基本である。
人は月をみつめ、月を歌い、月を愛でる。

私も月をじっと見るそういう年齢に達したのだろうかと思う。
9月30日の台風の夜は十五夜だった。
雨風が気になり、なんとなく、カーテンを開け放ってそのまま眠ってしまった。
夜中にふと、だれかが呼ぶような眩しさを感じ目をさますと、月の光が静かに私の顔面を照らしていたのだった。
静かに静かに降り注ぐ月の光

私はじっとしばらくの間呆然と月の光に照らされながら、言葉もなく不思議な気持ちになった。
冷たく揺らめく心のような月、
それは、けっして弱々しいものではない。
まるで人目を忍び、恋人にあっているような気持ちになった。

私も月を愛し、ものを考える年齢に達したということだろうか。



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東大入試の怪- 東大離れが進むかも

2012-10-25 12:16:00 | 現代社会論
日経の大学開国(1)に東大入試の合否が小数点第4位までだして判定するとあった。有能な人材は小数点に泣くなあと思う。

日経の記事は次のとおり。

センター試験の成績を圧縮して2次試験と合計するため、得点は小数点刻み。合格ラインには100人以上がひしめき、小数点第4位まで出して判定する。論述式が多い2次試験も採点が細かく分かれ、小さな表現の違いが合否を左右する。

 疑問の声は絶えない。採点結果を開示請求し0.15点足りなかったことが分かった男子予備校生(19)は「合格者との違いは運」。浜田純一学長も「小数点以下の得点差で合否を決める公平感だけでいいのか」と語る。


東大はセンターの科目がとにかく多い。文一など多すぎるが仕方ないか。
しかも、それで得点しても、圧縮されるので、センターには本当に苦労するようだ。
本試は論述なので、1点2点をどうやって獲得するか、勝負だ。

合否はまったく運のようなものである。
上の3分の1は不動かもしれないが、あとは、流動層である。

不運にも不合格となったものは、浪人するか、早慶で涙をのむか、他大学たとえば、一橋などの後期に挑戦するかとなる。

東大にこだわらないことである。欧米の大学に行ってしまうという手もある。
高校生諸君には、東大以外の選択をぜひして欲しいと思う。

小数点で合格したものも不合格となったものも能力に違いはないのだ。
結局、東大でも上の三分の一ぐらいがものになるのであり、あとは、たいしたことないような気がする。

逆に涙を飲んで早慶や一橋後期にいったものたちのその後はどうか。やはり、力があるものは社会のなかできちんと結果をだし、頭角を表しているように思える。

ノーベル賞出せない東大、あやしい研究員をかかえている東大、最近東大の株は落ち続けていて、京大の株があがっている。
神戸大や大阪市立大学などの株もあがっている。
地震がくるかもしれないから地方の高校生にとって東大は危ないところだ。これから東大離れは加速するのではないかと思う。









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地震学者の災難

2012-10-23 10:11:35 | 現代社会論
イタリアでは地震予知ができなかったとして、地震学者に実刑が科せられるかもしれないそうだ。
ありえない話である。科学をなんと考えているのかと思う。

性急な解答を一般大衆は求めるところがある。
科学の進歩も日進月歩だと思い込んでいる。
しかし、地球物理学、地震学というような分野は、何億年の単位で進む話なので、そう簡単に予知だのできるはずがない。
それでも学問として挑戦しているというのが本当のところだ。

多様なデータから予知をするのは難しいに決まっていて、それができなかったからといって犯罪行為だとするのは完全に間違っている。
予知できないのだから、研究費はいらないというような風潮もあるようだが、その考え方は、まったく学問、科学を理解しない無知蒙昧の輩のいうことであり、危険である。

とにかく、地震学者は災難である。さまざまな地道な研究が無数にあってはじめて科学は前進するものである。
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